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ふと、外を見ると消防車が何台も…何台も急いで走っている姿が見えた。
相当な数が向かっている見たいだけど、それ程大規模な火事なのか？
「消防車…？」
「知らなかったのか」
「どいう事？」
「いや、何でもない……。そうだよな。お前の事だから相当の時間、此処に居たんだろうし…」
「じゃァ、スズキは知ッてんのかヨ」
「まあな。此処に来る途中、俺も消防車を見かけたから、近くに居たおばちゃんに聞いたんだよ。
────この近くで山火事が起きたんだってさ」
山火事…？
………え、真逆それって！
「何処で！？何処ノ山！？」
「うおっ！お、落ち着け！
えっと……山火事が起こった場所は、確かAん家の近くだったな」
その瞬間＿＿＿血の気が引いた。
だって、俺ん家の近くの山って……火事って……。
「スズキ、コノ本持ッてて！今度の学校で返せよ！！」
「は、はぁ！？」
・
・
・
＊＊＊
＿＿＿＿瀬古杜岳
まずい……。
まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい
「あ……あぁ…」
また、俺の嫌な予感は命中した。
目の前に広がる山を包み込み、轟々と燃え上がる青い炎。叫び逃げ回る市民達。
「ッ…燈矢！」
瀬古杜岳にまだ燈矢は居る。
普通の人間でも耐えられない程の炎の中に燈矢は居るんだ…耐えられないだろ。
燈矢を探す為、山へ脚を踏み入れようとする。＿＿＿＿だが、その行動は一人の市民に手首を掴まれ止められた。
「おい待て！こんな格好で山に行くつもりか！？やめとけ、死ぬぞ！」
確かにそうかもしれない。俺だって入るのを躊躇する。
けどな、＿＿＿＿山に取り残されてるのは燈矢なんだよ。俺の大切な人が、一人乗りのされてるんだ。
諦めれる訳ないだろ？
「クロイ」
「うおっ！？」
ごめんよ知らないお兄さん。
俺は、貴方の善意を無駄にします。
「クロイ、ここ辺りの木を切り倒せ！
燈矢が見つかるまで止めるな！絶対だぞ！！」
そして、クロイを地面に突き刺し俺は空中に浮かんで瀬古杜岳に入った。
後ろからはお兄さんや、ヒーロー達の戻るように説得する声がうっすら聞こえる。
だが、今はどうでもいい。
俺が、今考える事は燈矢の居場所だ。
「っ……！？」
熱い…今までの熱さとは否にらない……。
だけど、きっと…周囲にいる筈だ。
探せ、探せ探せ探せ探せ探せ探せ探せ探せ！＿＿＿＿炎の中心部！！
「────いた！」
十八品目… ページ19
ふと、外を見ると消防車が何台も…何台も急いで走っている姿が見えた。
相当な数が向かっている見たいだけど、それ程大規模な火事なのか？
「消防車…？」
「知らなかったのか」
「どいう事？」
「いや、何でもない……。そうだよな。お前の事だから相当の時間、此処に居たんだろうし…」
「じゃァ、スズキは知ッてんのかヨ」
「まあな。此処に来る途中、俺も消防車を見かけたから、近くに居たおばちゃんに聞いたんだよ。
────この近くで山火事が起きたんだってさ」
山火事…？
………え、真逆それって！
「何処で！？何処ノ山！？」
「うおっ！お、落ち着け！
えっと……山火事が起こった場所は、確かAん家の近くだったな」
その瞬間＿＿＿血の気が引いた。
だって、俺ん家の近くの山って……火事って……。
「スズキ、コノ本持ッてて！今度の学校で返せよ！！」
「は、はぁ！？」
・
・
・
＊＊＊
＿＿＿＿瀬古杜岳
まずい……。
まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい まずい
「あ……あぁ…」
また、俺の嫌な予感は命中した。
目の前に広がる山を包み込み、轟々と燃え上がる青い炎。叫び逃げ回る市民達。
「ッ…燈矢！」
瀬古杜岳にまだ燈矢は居る。
普通の人間でも耐えられない程の炎の中に燈矢は居るんだ…耐えられないだろ。
燈矢を探す為、山へ脚を踏み入れようとする。＿＿＿＿だが、その行動は一人の市民に手首を掴まれ止められた。
「おい待て！こんな格好で山に行くつもりか！？やめとけ、死ぬぞ！」
確かにそうかもしれない。俺だって入るのを躊躇する。
けどな、＿＿＿＿山に取り残されてるのは燈矢なんだよ。俺の大切な人が、一人乗りのされてるんだ。
諦めれる訳ないだろ？
「クロイ」
「うおっ！？」
ごめんよ知らないお兄さん。
俺は、貴方の善意を無駄にします。
「クロイ、ここ辺りの木を切り倒せ！
燈矢が見つかるまで止めるな！絶対だぞ！！」
そして、クロイを地面に突き刺し俺は空中に浮かんで瀬古杜岳に入った。
後ろからはお兄さんや、ヒーロー達の戻るように説得する声がうっすら聞こえる。
だが、今はどうでもいい。
俺が、今考える事は燈矢の居場所だ。
「っ……！？」
熱い…今までの熱さとは否にらない……。
だけど、きっと…周囲にいる筈だ。
探せ、探せ探せ探せ探せ探せ探せ探せ探せ！＿＿＿＿炎の中心部！！
「────いた！」
終わり
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成瀬 - めちゃめちゃ気になるところで終わっていた…🥺 もしまだ更新する予定があれば待ってます…！！ (3月3日 23時) (
レス) @page19 id: 9d92badf53 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - コメントありがとうございます！私の作品が、性に合っているならよかったです。これからも更新頑張ります！ (2022年10月31日 22時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - この作品は私に性に合っていて読みやすいです!これからも更新頑張ってください❣️ (2022年10月31日 21時) (レス) @page5 id: 6d2e49b1f6 (このIDを非表示/違反報告)
えぼし(プロフ) - 湖水さん» コメントありがとうございます！即興で書いたので話しの内容がまだ思いついていないのですが、面白くなるよう頑張ります！ (2022年10月8日 7時) (レス) id: 0e1ad52da6 (このIDを非表示/違反報告)
湖水(プロフ) - テンポよく進んでいてとても読みやすいです！主人公と荼毘の会話が面白く、尊い...素晴らしいお話をありがとうございます!! (2022年10月8日 3時) (レス) @page6 id: 74d17b21fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぼし | 作成日時：2022年10月7日 17時
