第十四話 「最適解」 ページ16
『”頭大丈夫か…??”とはなんです?!……っ兎に角、ご飯ですご飯!ほら!其処のファミレス行きましょう!ほら!』
「あ゙ッ!!手前、引っ張るな!髪を引っ張るな!痛い!」
そうして、無理矢理ではあったが目的のファミレスに入り、店員に案内された二人席に座ってメニューを見ていた。
「手前、これなんてどうだ?ほら、お子様ランチ」
『小学生以下では無いので無理ですね』
「ワンチャンイけるぜ」
『そんなの言ったら、中原さんの方が服をユニ〇ロのパーカーとかにしたら小学生みたいになりますよ』
「ッ…!手前、一応これでも俺は上司なんだよ。判ってるのか?」
『判ってますけど』
「あ゙?そんな訳ねェだろ。
手前、明らかに発言が……」
『敬語使ってます』
「…それは当たり前だ、だけど発言が……」
『普段よりも10倍は綺麗な言葉遣いですよ』
「…まず、話を遮るなッ!!!!」
『あらま』
そう云った中原さんは帽子を掴み、グシャッと重量で綺麗な球状の物体に変えてしまった。
「あ…………」
『……私のせいでは無いですからね』
「…ッもう何でもいい。任務で失敗でもして俺の心の傷の10倍の傷を負って来い。そしたら許す。」
『無理ですね』
「もういい…此奴と居ると青鯖の顔が浮かぶ」
『あっ、中也さーん。之貴方のじゃないですか?』
「おう、ありがとよ」
それぞれ、楽しく(?)談笑をし乍ら昼食を食べていた。
____そこで、1本の着信が来た。
「任務だ。敵組織が予想よりも早く動いたらしい」
その声は、歴代最年少幹部と謳われる彼の声であった。
「……行くぞ、A」
そうして私達はしっかりとトレイにお金を置いて、
店を出た。
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却説、私達は予定よりも早く任務を行う現場に着いたのだが、実際に壊滅へと動き始めるのは此処から二時間ほど先である。
「敵組織の動きが変だ…………まぁ、兎に角何かあれば教えて」
最年少幹部とやらである太宰さんは携帯ゲーム機を手に最新記録に挑戦している。
「何で此の位で早めの出動命令が出るんだよ…暇じゃねェか」
中原さんは嫌味を云うように、頭を掻きむしりながらそう呟く。
『……あの人は合理性を優先します。だから、之がきっと最適解とやらなのだと思いますよ』
私がそう云うと太宰さんは此方を見て、
妖しい笑みを浮かべ、云った。
「君は本当に似ているね」
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A(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» こちらこそ、素敵なイベントに参加させて頂きありがとうございます!!りりり様に言われては、更新頑張るしか無いですね……頑張ります! (2023年4月10日 15時) (レス) id: f26a97b124 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )(プロフ) - Aさん、イベントご参加ありがとうございました〜!! 双黒以外にも姐さんや首領との絡みが見れて文スト民として嬉しい限りでした…!これからの中也と太宰との任務も気になる…!! これからも更新頑張ってください!! (2023年4月9日 23時) (レス) @page15 id: d3e59adc40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A | 作成日時:2023年3月29日 6時