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第二十一話 「書類」 ページ23

『サボり魔……クソ上司……幹部失格……』


「……私も実の所そんなに心の器が広くは無い。そろそろ止めてくれない?」


『友達はこういう事を言い合うものですよ』


「……そうなの…?」


まるで信じ込む太宰さん。
隣で愚痴をどれだけ云っても咎められないのは正直嬉しいものだ。



「あ、そうじゃ。A。頼みたい事があるのじゃが……大丈夫かえ?」

姐さんは、こちらを覗き込み、そう質問する。






「……勝手に持って行って良いですよ」

太宰さんがぶっきらぼうに返事をした。




「じゃあ、A。早く来るのじゃ!」

私は、手を引かれ、其の儘ついて行った。



執務室である。



__姐さんの執務室、安心するな。



そんな事を思い乍ら、言われた仕事を進める事にした。




黙々と進める内に、気になった事を聞いてみる事にした。



『姐さん』



「……?何かえ?」


『太宰さんは、今何をしてるんですか?』



「……うぬ、囮作戦だったかの。そのような仕事を回されていたと聞いておるが……まあ、曖昧じゃの」



『そうなんですか……』


囮作戦やらなんやらは、確かに太宰さんに、向いていそうな仕事だ。
私は、書類を改めて纏めながら、姐さんにまた、質問をした。




『太宰さんって友達とか居るんですか?』


「うぬ、そうじゃな。太宰は謎に包まれておる…。自分から探りに行かない限り、太宰に関しては知る事が出来ないものじゃよ」


そんな返答をされた。


『そうですか、』


そう答え、最後の書類を纏め終わった。




「A、じゃあ、戻って良いぞ」


姐さんが、こちらを見て、手を振る。


『失礼します』と言い残し、その場を立ち去った。





𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

太宰さんは、友好関係や、個人のプロフィール迄も謎に包まれているそうだ。判っているらしいことは、‪”‬自 殺愛好家‪”‬である事。‪”‬史上最年少幹部‪”‬であること。その他もろもろ…




『面白くない……』


そんな事を呟き、太宰さんの執務室の扉を開く。


其処には、‪”‬君の‪”‬と書かれた付箋。そして、その下には私の担当する事になる任務の書類が積み重ねられていた。



__大変だ。



そうして、暇な私は早速、資料に目を通す。


___織田作之助

__処理

_探索


そんな単語が並ぶ。


そして私は全ての資料に目を通し乍らも、迄又1枚、又1枚と捲り続けた。

第二十二話 「不発弾」→←第二十話 「呆れ」



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A(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )さん» こちらこそ、素敵なイベントに参加させて頂きありがとうございます!!りりり様に言われては、更新頑張るしか無いですね……頑張ります! (2023年4月10日 15時) (レス) id: f26a97b124 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )(プロフ) - Aさん、イベントご参加ありがとうございました〜!! 双黒以外にも姐さんや首領との絡みが見れて文スト民として嬉しい限りでした…!これからの中也と太宰との任務も気になる…!! これからも更新頑張ってください!! (2023年4月9日 23時) (レス) @page15 id: d3e59adc40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A | 作成日時:2023年3月29日 6時

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