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14 苦し紛れの ページ14
ジミン「…A？」
かすれた声しか出ない中僕は彼女の名前を呼んだ。
「なに。」
僕の腕の中で泣きながら彼女は応える。
ジミン「俺じゃ…だめなの？」
苦しくて息が詰まりそうで。
でももっと苦しいのは彼女で。
ジミン「こんなの見てられないよ。なんでこんな一途に想ってる子が傷ついてるのか僕にはわかんない。」
悔しくて悔しくて。
彼女は僕の質問には答えずでも涙は増えていく一方だった。
「ジミン…離して？」
ジミン「やだ。Aが泣き止むまでこうしてる。泣いた顔みたら僕…家に帰せなくなる。」
今だって本当はこのまま僕の家に連れて帰りたい。
今とは違うたくさんの愛情を彼女に与えたい。
初めて本気でグクから彼女を奪いたいと思った瞬間だった。
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作者名：ゆちこ | 作成日時：2023年12月4日 17時
