8 身バレ ページ8
「え?え?ほんとにテヒョンくんじゃない?」
周りが一気にざわつく。
テヒョン「…えっと。」
「マジじゃん!写真撮りません?」
「えー!私も私も!」
全員が席から立ち囲まれそうになる。
幸い席は遠いから他のお客さんに聞こえることはなさそうだったが充分焦る。
テヒョン「いや、今は…。」
「もー!みんな今日は私のオフ会でしょ!?」
困っていた時声を上げたのはいちごみるくちゃんだった。
ふくれっ面で僕たちを見る。
「本物のテヒョンくんは確かにすごいけど!今日の主役私だよ?」
「そ、そうですよね。すみません。」
「つい興奮しちゃって。」
全員目が覚めたかのように席に座り始める。
彼女の気遣いなのかそれとも本音なのかわからないが助かったことに変わりはない。
テヒョン「ありがとうございます。」
「気にしないで!座って座って!」
そう言われたが身バレした以上ここにいるのは色々なリスクがある。
ここにいるのは迷惑がかかることはよくわかっていた。
テヒョン「僕はこれで帰ります。もし他の人に聞こえてたら迷惑かけるかもしれないし。」
「え、でも…。」
テヒョン「雰囲気悪くしてすみせまん。じゃ!」
僕は逃げるようにその場から離れた。
自分のことしか考えていない奴。
自分でもそう思った。
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作者名:ゆちこ | 作成日時:2023年8月1日 22時