𓇬𓂂 僕の好きな人は配信者 𓇬𓂂 (ページ7)

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「さてさてみなさん集まったところで改めて初めまして！いちごみるくです！よろしくお願いします！」

彼女を初めに1人1人挨拶をしていく。

たまにコメント欄で見る名前の人達ばかりで新鮮さを感じていた。

挨拶を終えるとメニュー表からドリンクを注文した。

「でもいちごみるくさん大胆ですよね。こんなおしゃれなカフェでオフ会で予約しちゃうって。」

視聴者の1人がそう言うとみんな納得し頷いていた。

僕もそこは疑問だった。

「あー！実はここ知り合いのお店だから私のことも知ってるんだ。」

「なるほど！それでここなんですね！」

「なんか質問とかある？せっかくだからなんでも答えるよ！」

テンションの上がる視聴者たちに彼女はうれしそうにしていた。

僕はなんだかこの光景を見てるだけで幸せを感じ始めぼーっと眺めていた。

「じゃあ、好きなアーティストとかいますか？」

「んー、あんまり音楽聴かないんだけどBTSは最近聞くかも？」

その言葉に僕は反応する。

「私も大ファンなんです！特にジミンさん！」

「俺も好き！俺はジンくんかなぁ。」

話題はBTSへと移ってしまい僕はただひたすら頼んだドリンクを飲んでいた。

「私は圧倒的にテヒョンくん！」

自分の名前が出てきた瞬間自然と顔を下にふせた。

オフ会が始まってから30分以上は経っている。
さすがにここまでバレていないなら隠し通せるはずと思いながらもどんどん胸の鼓動は早くなった。

「そういえばVさんってなんとなくテヒョンさんに似てません？」

「俺も思ってた！しかもVでしょ？まさかファン？」

テヒョン「あ、ああそうそう！似てるなんてそんな。」

「えー！でもほんとに顔整ってますよね？メガネ外したらいいのに！」

視線が全員こちらに向いてることに焦りが増した。

テヒョン「外したらなんも見えなくて。ちょっと席外しますね。」

少し席を外し話題をずらそうとしたとき焦っていたせいかイスの足にぶつかりメガネが外れてしまった。