5 夢 ページ5
ラッキーボーイになった日から数週間後。
僕はとあるカフェの前に立っていた。
震えながら。
ラッキーボーイはラッキー過ぎた。
本当にオフ会参加ができることになった。
そして今はその会場前。
だがしかし忘れそうになるが僕はアイドル。
彼女のオフ会参加者の中にファンがいたっておかしくない。
だから本当は彼女に会うならしっかりおしゃれしていきたかったけどでかい黒縁めがねに無造作ヘア。
多分かなりじーっと見つめないとBTSのテテとは思えないだろう。
とりあえず深呼吸をしてカフェの扉を開ける。
店員「いらっしゃいませ。1名様ですか?」
テヒョン「あっ、えっと、いちごみるくさんのオフ会というか…。」
彼女からのDMには店員さんにはいちごみるくのオフ会に来たって伝えればわかるって書いてたけど本当にこれで通るのか少し心配だった。
店員「ああ!わかりました。こちらです。」
少し奥まったところにちょうど6人座れるテーブルがあった。
店員「こちらになります。」
テヒョン「ありがとうございます。」
本当にこの場に来てしまったことに改めて緊張してしまい固まる。
どこに座るべきか。本人が来ていないなら先に座るのは失礼じゃないか。そんな疑問がどんどん溢れていた。
「あれっ?もしかして視聴者さんですか?」
後ろから聞きなれた声が生で聞こえてきた。
ドキドキしながら後ろを向く。
「初めまして!いちごみるくです!」
きっとこれは夢だ。
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作者名:ゆちこ | 作成日時:2023年8月1日 22時