𓈒𓂂 𓈒𓍼 もう一度僕と恋をしませんか。 𓈒𓂂 𓈒𓍼 (ページ9)

今日:19 hit、昨日:6 hit、合計:18,451 hit

9 付き合うと別れページ9

文化祭は無事終了し僕達は片付けをしていた。

ジン「そろそろ日も落ちるし帰ろうか。」

「そうですね。」

ある程度の片付けが済帰ろうとした時は委員長の腕を掴んでいた。

不思議そうに振り返る委員長の目を僕は逸らさず伝える。

ジン「委員長のこと好きなんだけど。付き合ってくれませんか。」

見る見るうちに彼女の顔は真っ赤になっていった。

「私でよければお願いします。」

それが僕たちの始まりだった。

僕たちはものすごく仲の良いカップルだった。

委員長に対してよくない感情を抱く女の子たちももちろん多かったが彼女を守れるように最善のこともできていた。

そんな彼女と付き合って1年が過ぎた頃。

気づけば受験生となっていた。
そしてその頃に僕は芸能事務所へと入った。

最初はスカウトされて面白そうだったからなんて単純な理由だったが歌やダンスを練習しているうちにメンバーとの絆を深めるうちに僕はトップを目指していた。

それでも彼女との時間は減らないように努力していた。

「別れたい。」

そんな一言を彼女の口から出てきたのは冬に差し掛かる頃。

ジン「なんで？」

「ジンくんが夢を追いかけてる姿は本当にかっこいいと思う。だからこそ私も夢に向かってがんばろうと思う。前に話したよね？私の夢。」

ジン「小説家になりたいんでしょ？」

「うん。お互い夢のために別れよう。」

迷いのない彼女の目に僕は受け入れるしかなかった。