𓈒𓂂 𓈒𓍼 もう一度僕と恋をしませんか。 𓈒𓂂 𓈒𓍼 (ページ7)

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7 縮まる距離ページ7

自分たちのクラスの出し物を決める時間。

委員長が仕切ってくれようとしたが誰も話を聞こうとしていなかった。

ジン「ねぇ、決めたいんだけどいい？」

見かねた僕は少し声を張り上げた。
すると全員こちらを見た。

そこから淡々と話が進みすぐに出し物は決まった。

どんな風に進めていくか計画を立てるために2人で教室に残っていた。

「今日はありがとうございました。」

ジン「え、なにが？」

「ホームルームの時間みんなに声掛けてくれてうれしかったです。」

そう言ってにっこり笑う彼女を僕は初めて見た気がした。

可愛らしい子。そう思っていた時僕は無意識に行動していた。

彼女のメガネへと手を伸ばし勝手に外す。

ジン「委員長さ、コンタクトのほうがかわいいと思うんだけど。」

「へ？」

顔を真っ赤にさせて彼女は俯いた。

ジン「あ、ごめん。返す。」

我に返って僕は彼女にメガネを返した。
彼女も慌ててメガネを付ける。

何となく沈黙が訪れた。

「は、始めますか。」

ジン「そうだね。」

この時から徐々に僕たちの距離は縮まっていた。