last 大人になった僕ら ページ28
今日も変わらず忙しい。
歌の録音、CMの撮影、タリョラの撮影。
メンバーといる時間は本当に長い。
ナム「今回の彼女の本も面白かったよ。」
ナムが手に持っているのはAの書いた本だった。
彼女も今や有名小説家になりつつある。
大ヒット作を次々に出している。
僕の自慢の彼女。
「ジンくん!」
仕事が終わり事務所から出るとAがいた。
ジン「なんでいるの?」
「会いたくなっちゃって。」
照れくさそうに笑う彼女は本当に可愛らしい。
僕が手を差し出すとすぐに握ってくる。
ジン「もうすぐ冬だね。」
「そうだね。お互い時間あったらちょっとした旅行とか行きたいな。」
ジン「それいいね。調整できるようにしておく。」
こんな会話ができるなんて僕達も大人になったな。なんて思ったりする。
高校生の頃なんてそこら辺のショッピングセンターに行くので精一杯だったし。
でも僕が1番大人になったなって感じる瞬間は…。
ジン「Aのこと好きだよ。」
「なに急に。私も好きだよ。」
お互いの気持ちをはっきり伝えられるようになったこと。
今隣で笑っている彼女をこの先も笑顔でいてもらえるように僕は僕の気持ちを伝えようと決めたんだ。
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作者名:ゆちこ | 作成日時:2023年6月14日 19時