26 僕の気持ち ページ26
次の日僕はオフだったため会いに行こうと思ったが彼女の家の住所は知らなかった。
知っているのは職場だけ。
さすがに職場に行くのは迷惑すぎるしかといって友達経由で住所聞いていってもただのストーカーだ。
さんざん迷いに迷って僕は彼女の職場へと行った。
しかし職場の前まで行ったはいいもののどうしたらいいかわからずただ呆然としていただけ。
なんとなく冷静になりちゃんと連絡をとってから会おうと思い家に帰ろうとしたときだった。
「ジンくん?」
後ろから聞きなれた声が聞こえ振り返るとそこにはAがいた。
ジン「あ、えっと。久しぶり。」
「…うん。」
気まずい雰囲気が嫌でもわかる。
ジン「本読んだけどほんとによかったよ。」
「ありがとう。わざわざそれ言いに来たの?」
ジン「そう。」
「そっか、じゃあ急ぐから。」
僕の前から立ち去ろうとしている彼女に僕は焦りを感じた。また傷つけてしまう。
ジン「好きだ!」
嫌われてもいい覚悟で僕は叫んでいた。
彼女は目を丸くしてこちらに振り返った。
ジン「あの日別れた時から僕はずっと好きだった!忘れてたつもりだったけど再会したときに気づいたんだ。君が好きだって!Aの気持ち考えないで行動してごめん!でもこれだけは伝えたかった。」
彼女の顔を見るのが怖くて僕は下を向いていた。
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作者名:ゆちこ | 作成日時:2023年6月14日 19時