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19 昔から好き ページ19
再開した時からまだ彼女のことを好きなのは自覚していた。
今までの行動全てが言い訳。
彼女との関わりが欲しかったから僕は仕事を言い訳に関わりを持った。
でもその仕事がなくなった今関わりが途切れそうになっている。
ジン「……1番最初の。」
「え?」
ジン「Aの本が出来たら僕を一番最初の読者にしてほしいなって。」
顔がどんどん熱くなるのを僕は感じた。
僕の顔を見た彼女はクスクス笑いだした。
「ジンくん顔真っ赤。」
ジン「そ、そんなわけないでしょ。」
「好きだったよ。昔からわかりやすいところ。」
好きだった。
過去形の言葉に胸に痛みを感じながらかすかにうれしさもあった。
「私からお願いしたいよ。1番最初に読んで欲しい。出来たらすぐ持っていくから。」
ジン「うん、待ってる。ごめん。引き止めて。」
「ううん!じゃあね!」
彼女の背中を見送りながら次会った時自分の思いを伝えることを心に決めた。
どんな答えになってもいい。
自己満だと思われてもいい。
僕は昔から彼女が好きだ。
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作者名:ゆちこ | 作成日時:2023年6月14日 19時