85 ページ44
Aside
『───って感じだけど、何か質問ある？』
みんなを見るとうつむいて表情がわからなかった。
『......無いみたいだね。
ごめんね、こんな空気にして。』
そう言うと、トントンが優しく抱きしめてきた。
『え、トントン？』
tn「...よぉ、がんばったんやな。つらかったんやな。」
その言葉を理解して、涙が出てきた。心の奥底に眠ってた、何かが溢れ出るのがわかった。
うつむいててわからなかったみんなの表情は、どれも俺を蔑むような冷たいものではなく、涙や暖かいものだった。
tn「もう、我慢せんでええんやで。自分の好きに生きてええ。相手のことを優先せんでええ。
俺を助けてくれて、
ありがとう。」
涙が大量に出てくる。
いつぶりだろう、こんなに泣いたの...。
もしかしたら、こんなに泣いたのは初めてかもしれないな。
ht「......やっぱり、あの時の助けてくれたのはAだったんだ。」
『ひとらん？』
ht「オークションにいた男の子は俺だよ。
助けてくれてありがとう。」
『あの子はひとらんだったのか。無事でよかったよ。』
懐かしさを感じたのは前に会ったことがあったからか...。
zm「A！」
『うん。』
zm「ありがとう。俺を助けてくれて、会ったときから、守ってくれて。」
『うん。ごめんな、嘘ついて。』
俺の中で、ゾムは俺の最高の相棒なんだよ。
gr「A、お前は優しい。普通の人なら、こんなに他の人のために動けない。」
『いや、
俺より、
お前らの方が優しいよ。』
何者かもわからなかった俺を、
片方の目を見せなかった俺を、
お前たちは、
受け入れてくれたんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 275人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり(プロフ) - イノマ。さん» ありがとうございます〜m(_ _)mそう言っていただけるだけで嬉しいです(*´∀｀)今後も、お楽しみください☆ (2020年3月7日 22時) (
レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
イノマ。(プロフ) - 初コメです！このシリーズすごく好きです。頑張って下さい（≧∇≦）応援してます( ^ω^ ) (2020年3月7日 22時) (レス) id: a78c79ae52 (このIDを非表示/違反報告)
闇影．御縁円 - ゆかりさん» 返信ありがとうございます。今後楽しみにしております。 (2020年3月7日 12時) (レス) id: 13c7392bbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 闇影．御縁円さん» ありがとうございます(*´∀｀)今のところ元気なので大丈夫ですよ。お互いに風邪にも気をつけましょう！今後もお楽しみください☆ (2020年3月3日 12時) (レス) id: 90177999dd (このIDを非表示/違反報告)
闇影．御縁円 - コロナウイルス最近流行っていますね。体調壊されない様にして下さいね。 (2020年3月3日 11時) (レス) id: 13c7392bbc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆかり | 作成日時：2020年2月21日 7時
