甘々 ページ30
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「なんかこの前も絡んできたヤンキーにキレたとかって」
「お盛んだねぇ…」
前を歩くやっくんとクロに必死に着いていく。後ろにもみんなそれぞれ好きなように歩いてるから迷子になる心配はないだろうけど、だとしてもこんな人混みで逸れるのが怖かった。
元カノさんは気を利かした海が追っ払ってくれたらしい。だけどそんなんで私の心が晴れるかと言われたらそうでも無い。
「うおっ」
ヤンチャそうな男の子にぶつかってしまい女子あしからぬ声を出してしまった。ぶつかった右肩を摩っていると、ふと前にいるクロが振り向いて目が合う。
「迷子になりますよおチビさん」
「…ならないし」
「おやおや？ご機嫌ななめですか〜？」
クロは私の隣に来たかと思うと歩幅を合わせて歩き出す。不貞腐れてる私の体を肘でつんつんと押してきた。
「なーに、嫉妬？」
「はぁ？なわけないでしょ、自己肯定感高すぎ。だいたいあの元カノが睨んでくるから…」
「おーおー、そんな怒りなさんなって」
ポンポンと頭を撫でる、と言うよりは叩いてくるに近い。雑なその行動にさえドキドキしてしまっている自分は重症のようだ。
「あっ、りんご飴…」
「食べます？」
食べる、そう言ってカバンから財布を出そうとすれば、ゴツゴツした大きい手に止められる。
「レディーを怒らせちゃったみたいなんでここは人肌」
「意味わかんない…自分で払うよ」
「いいからいいから。代わりにそのぶーたれたお顔どうにかしなさいよ」
別にぶーたれてなんかないのに、私の顎をペタペタ触りながらそんなことを言う。財布を出しても、クロは止めてくるから大人しく奢られる事にした。
クロと一緒に食べながら屋台を見て回るけど、周りにみんなが居ない。私たちに気付かず先に行ってしまったんだ。まあそれも仕方がない。別に一緒に居るの、嫌じゃないし。
「やっくん達、結局別行動だと」
「…私たちは？誰かと合流する？」
クロを見上げれば、りんご飴を持っていない方の腕が少し乱暴に掴まれる。
「僕、ふたりが良いんですケド」
掴まれた腕が手まで移動して驚くほど自然に互いの手が絡み合う。逃がさない、とでも言うように握られた手は少しばかり震えていた。
りんご飴も、クロも、何もかもが甘くて。
「…わ、たし…も」
目は合わせられない。途切れ途切れだし、もしかしたら声が小さくて聞こえてないかもしれないくらい、素直に自分の気持ちを言うのが怖かった。
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チョギヨ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 泣いてくださったんですかありがとうございます🥹🥹がんばります💖 (3月20日 22時) (
レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
チョギヨ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ごめんなさい今気づきました😿‼️ありがとうございますたくさん見返してニヤニヤしてください💖💖 (3月20日 22時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - まじで感謝します、、、泣きました。嬉しくてこれからもいろんなものをつくってください。応援してます！ (3月20日 21時) (レス) @page40 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - えいやあああああああああああああああああああ！！！！！！！！なんで美味い話なんだああああああああああああ！！もうほんとに黒尾さーん………！最後までニヤニヤしながら見させていただきました最高でした！ (2月19日 13時) (レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
ちよちゃん(プロフ) - めいさん» めいさんありがとうございます🥹海水染みそうですね、、( ˇωˇ ) (11月23日 20時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよちゃん | 作成日時：2023年11月13日 18時
