嫉妬 ページ29
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「エッ」
ボーッと話す2人を見ていると元カノさんと目が合い、怖い顔で睨まれてしまった。1人アタフタしていればクロから名前を呼ばれる。手招きされていたので憂鬱な気分を隠しつつ、クロの元に。
「今着いた？」
「え、あ、うん。研磨と話してたの」
「へー。先に来るのは俺のとこデショ」
「え？」
どういう意味か問いただしたかったのに、元カノさんに遮られてしまう。
「だれー？彼女サン？」
「彼女になる予定の人。なーA？」
「…何言ってんの」
嫌そうな雰囲気を出しつつ、実は満更でもない。背の高い元カノさんに見下ろされ、お前は邪魔だと言われているようだった。だけど私だって性格は悪い。このまま元カノさんに従ってしまえばクロを取られてしまう気がして。睨んでくる元カノさんに対して私も負けじと睨み返す。
「私も一緒に回っていい？」
「え？あー…別にい」
「だめ」
別にいい、と言いかけたクロを遮って言う。またも、怖い視線に睨まれて泣き出しそうになる。
「えぇ？なんで？」
「…バレー部最後の夏だし」
「たかがマネージャーなのに？」
嫌味ったらしい元カノさんの言葉が胸に刺さった。そうだ。私はただの、選手をサポートするだけのマネージャー。でも、それだけなの？3年間苦楽を共に頑張ってきた、はずなのに。
「アッ！Aさーん！！」
瞬間、拳を握りしめていた右手が誰かによって引っ張られる。このやや乱暴な手つきと声はリエーフだ。リエーフしか居ない。
「うわっ、なに！」
「夜久さんにAさん連れてこいって言われたんで！」
腕を引っ張られたどり着いたやっくんの元。見上げれば、心配そうな顔をしてるやっくん。だけど、どうしてもあの二人が気になって仕方がない。チラチラ二人を見る私を見かねて、やっくんは口を開いた。
「そのリップ、いいな。似合ってる」
「えっ…あ、ありがとう？」
「あ、そうだ。可愛い猫の動画があって…」
私が気にしないように気を使ってくれるやっくん。どうしてこんなにいい人ばかりなんだろう。泣きそうになったのを堪えて、やっくんのスマホを覗き込んだ。
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チョギヨ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 泣いてくださったんですかありがとうございます🥹🥹がんばります💖 (3月20日 22時) (
レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
チョギヨ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ごめんなさい今気づきました😿‼️ありがとうございますたくさん見返してニヤニヤしてください💖💖 (3月20日 22時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - まじで感謝します、、、泣きました。嬉しくてこれからもいろんなものをつくってください。応援してます！ (3月20日 21時) (レス) @page40 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - えいやあああああああああああああああああああ！！！！！！！！なんで美味い話なんだああああああああああああ！！もうほんとに黒尾さーん………！最後までニヤニヤしながら見させていただきました最高でした！ (2月19日 13時) (レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
ちよちゃん(プロフ) - めいさん» めいさんありがとうございます🥹海水染みそうですね、、( ˇωˇ ) (11月23日 20時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよちゃん | 作成日時：2023年11月13日 18時
