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孤独 ページ27




弟との勝負に負けて今現在居るのはコンビニ。あんな無駄な戦いやんなきゃよかった。内容と言えばゲームで負けた方がお菓子を奢る、という単純なもの。と言うか中学生の男子にゲームで勝てるわけが無いんだ。考えたらわかるものを…

すっかり暗くなった夜道をスマホをいじりながら歩く。すると、ある人からの着信が来た。


「…もしもし?」

『A?』

「なに、クロ」


電話越しに聞こえるクロの声。電話が来て嬉しくなったなんて、そんな事ない。


『今外歩いてる?』

「え?」


耳にスマホを当てながら周りをキョロキョロと見渡す。誰かが私に手を振ってるのが見えた。加速する心臓に気付かないふりをしてクロの元に駆け寄る。


「こんばんはオジョーサン」


わたしが目の前に行くとそっと頭を撫でた。


「女の子がこんな時間に何してるんですか」

「コンビニいってた」


クロは?と聞くと俺もコンビニと答える。鉢合わせなかったのすごいな、そういえばわたしが行ったコンビニの近くにもう一個コンビニあったっけ。


「危ないでしょ、こんな時間にひとりで。しかも短パン」

「家近いし大丈夫かなって」

「そんな油断してるとボクみたいなのに捕まっちゃいますよ」


クロはわたしの腰を掴んで自分の方に引き寄せた。体が密着して、視界にはクロしか見えなくなる。


「なっ、にすんの…!!」


頬がりんごみたいに紅潮して、全身熱くなる。クロはニヤニヤと楽しそうにわたしを見下した。


「ほら言ったじゃん」

「…セクハラ、訴えてやる」

「Aチャンにそんなこと出来るかな〜〜」

「できるし!」


クロが煽るからすぐ口論になる。煽り上手なクロに勝てる気は一切しなかった。クロが前に歩き出すからわたしもそれについて行くように歩みを進める。わたしより高い身長に、広い肩幅、大きな背中。同い年なのにずっとずっと大人なような気がして寂しさを覚える。

だけど、クロのペースに頑張って早歩きでついて行くわたしに気付いてクロはわたしの歩幅を合わせてゆっくり歩く。そんな所が少し、少しかっこいいと思ってしまった。


「んじゃ、また明日」

「…うん、ありがと」


わたしの家に着くまで、会話はなかった。何も言わずとも送ってくれる優しさにドキドキする。遠くなっていくクロの背中を寂しく思いながら家に入った。



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チョギヨ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 泣いてくださったんですかありがとうございます🥹🥹がんばります💖 (3月20日 22時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
チョギヨ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ごめんなさい今気づきました😿‼️ありがとうございますたくさん見返してニヤニヤしてください💖💖 (3月20日 22時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - まじで感謝します、、、泣きました。嬉しくてこれからもいろんなものをつくってください。応援してます! (3月20日 21時) (レス) @page40 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - えいやあああああああああああああああああああ!!!!!!!!なんで美味い話なんだああああああああああああ!!もうほんとに黒尾さーん………!最後までニヤニヤしながら見させていただきました最高でした! (2月19日 13時) (レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
ちよちゃん(プロフ) - めいさん» めいさんありがとうございます🥹海水染みそうですね、、( ˇωˇ ) (11月23日 20時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちよちゃん | 作成日時:2023年11月13日 18時

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