上裸 ページ21
夏休みに入った。私は毎日課題、お弁当、家事、部活、日誌に追われる生活をしている。そして今日も部活終わり。監督と明後日の練習試合について話していたらかなり遅くなってしまいもうみんなも帰ってる頃だと思った。
監督に呼ばれる前部室に置いて行った荷物を取るために階段を上る。てっきりみんな帰ったと思ったわたしは鍵をチャラつかせながら鉄で出来ているドアを思い切り開けた。
「えっ、あ！ごめ、ごめん！！」
そこにはなんと着替え途中のクロ。バタンッ、と勢いよく閉まったドアに背を預けしゃがみこむ。わたしの顔は熱くなっていた。
…やば、クロの腹筋、見ちゃった。どうしても頭をよぎるのはあの一瞬で見えてしまった光景だけ。なんで、なんでいるの。帰ったんじゃないの。そんな事を考えていても顔の熱は冷めることなく、なんなら更に熱くなっていくような気がした。
たまに腹チラとなるものを見たこともあるけど、そんなのただブロックする瞬間の一瞬で気にも止めてなかった。少し日焼けした肌にキレイに割れてる腹筋、しかもほとんど上半身裸だったからいろいろ、…見えてたし。ドキドキ暴れる心臓を落ち着かせようと荒治療で左胸を殴っていると背を預けているドアがゆっくり開いた。慌てて振り向くとちゃんと服を着たクロがこちらを覗いている。
「…あー、もう入っていいけど」
「あ、ごめん、ありがとう」
心做しかクロの頬も少し赤い。付き合いたてのカップルのように2人してソワソワしながら付き添い3年目となる部室に入った。
「お前なんでいるの？」
「えっ、監督と少し…話してた、だけ」
「こんな時間まで？」
「…ちょっと長くなっちゃって」
クロはわたしの目を見て話すけど、わたしはクロの目を見れない。というか、視界に入れるだけでもうキャパオーバーだ。
「…クロは？もう帰ったんじゃないの」
「あー、部活終わったあと教室に忘れ物取りに行ったんだよ。
そん時数学の石井に捕まって……」
そう言いながらメガネの石井を思い出す。あの人自分の話ばっかりなんだ。
「…帰るか」
荷物を持ったわたしに声を掛けるクロ。ふたりで肩を並べて歩く。距離は近いはずなのに身長差も相まってお互いの頭の距離が縮まることはない。どうにもこの身長差がわたしたちの邪魔をしてるような気がして。たまにぶつかる体も、手の甲も、クロの優しい視線もどれもわたしの心臓を加速させる材料に過ぎなかった。
いつの間にか、こんなにも堕ちてる。
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チョギヨ(プロフ) - 黒尾ファンさん» 泣いてくださったんですかありがとうございます🥹🥹がんばります💖 (3月20日 22時) (
レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
チョギヨ(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» ごめんなさい今気づきました😿‼️ありがとうございますたくさん見返してニヤニヤしてください💖💖 (3月20日 22時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - まじで感謝します、、、泣きました。嬉しくてこれからもいろんなものをつくってください。応援してます！ (3月20日 21時) (レス) @page40 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - えいやあああああああああああああああああああ！！！！！！！！なんで美味い話なんだああああああああああああ！！もうほんとに黒尾さーん………！最後までニヤニヤしながら見させていただきました最高でした！ (2月19日 13時) (レス) @page33 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
ちよちゃん(プロフ) - めいさん» めいさんありがとうございます🥹海水染みそうですね、、( ˇωˇ ) (11月23日 20時) (レス) id: 35fb781d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよちゃん | 作成日時：2023年11月13日 18時
