【ハイキュー】皇帝と呼ばれた少年 Fifth step【男主】

175歩めっ！ ページ27

黒尾「Aはクロス側頼んだぞ。」
A「了解です」

リエーフ「行きますよー！」

リエーフはボールをけーじの頭の上ぐらいに投げる。けーじがセットアップすると、リエーフが動いた。

俺はクロス側に寄ると、タイミングを合わせる。
そしてリエーフが叩く瞬間に、覆いかぶさる様に腕を伸ばす。

バチンっと凄く派手な音を立てて、ボールは床に落ちた。
俺の手には衝撃が来なかったので、黒尾さんが１人で止めたみたいだ。

黒尾「うぇーい」
リエーフ「フがー！！」
月島「…」

タイミングってあんなもので良かったけ？
たまにこの辺ぐらいな感覚で跳んでるからわかんないんだよね。

黒尾「おいツッキー！いつまで見る専やってる！？」
月島「すみません、お邪魔します。」

✱ ✱ ✱
１０月１日。

次にここの皆に会うのは、東京体育館のオレンジコートでだと思う。
もしかしたら、東京体育館の前にもう１度会うかもしれないけど、多分会わないだろう。

A「ふっくー！」
福永「？」

俺はボール拾いをしているふっくーを手伝う。
ボールを５個抱えてボール籠へ向かう。

A「東京は、宮城より暖かいって言うけど、夜はどこも寒ぃーな」
福永「…A」

俺はキョトンとして振り返るとふっくーはじっとこちらを見つめていた。

A「…ふっくー？」
福永「…東京体育館…待ってる」

最初、何のことだと思ったけど、東京体育館で待ってるという宣戦布告だということに気づいた。

A「絶対、勝ってよ？負けたらダサいからね？」
福永「ん。」

俺とふっくーは笑いあった。

そして、１０月の代表決定戦が幕を開けた…

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