【実況者】弱点だらけの僕と【wrwrd！】 (ページ3)

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１話ページ3

Aside

A「ふぃー…なんとか終わったかな…？」

残党兵だったものから、俺の愛刀の細剣を抜いて、滴る赤を持っていたハンカチで拭う。
こんなんじゃダメだけど、まぁ無いよりマシだ。

A「さて、帰ろうか。拠点に～」

「隊長～、帰ったら酒でも奢ってくださいよ」

俺は、くるりと振り返り話しかけたであろう、新人隊員のオリヴァーに腹パンをくらわせる。
と言っても小突く程度だが。

オリ「ちょ、いいじゃないですか！お酒ぐらい奢ってくれたって！！」

A「俺はこれから幹部で飲むんだよ。」

すると、オリヴァーは、ああ…と言って納得していた。
とりあえず帰ったら風呂だな…あと、手入れ。

「隊長。連絡来てる」

A「えっ？」

パッとインカムに触れると、やっと出たぁ…とホビ…ロボロの声が聞こえた。
…もしかしなくても…

ロボ『何でもっとはやく出ないの！？またバイブもオフにしてたでしょ！？』

A「…ごめん…」

戦闘の時邪魔だからついついバイブさえオフにして連絡が来ても気づかない…なんてしょっちゅうで、ロボロから何度も注意を受けるけど、いつも忘れる。

ロボ『これ、トントンに報告するからね』

A「えっ！？ちょ、待ってよロボロ！！」

ロボ『帰ったら粛清覚悟でね』

ブツリと強制的に切られたインカム。
俺は、オリヴァーを殴る。かなり、本気で

オリ「ぐふっ！！」

オリヴァー君はヨロヨロと後ろへ後ずさった。

A「エリも何でもっと早く教えてくれないのぉぉぉ…」

俺が力なく、連絡が来ている事を教えてくれた我が隊の古株エリ。
無口で愛想もないけど、俺のことをよくわかっていると思う。

エリ「気づいてると思ってた。」

A「気づかないよぉぉ…」

するとエリは、ポンっと俺の頭に手を置いて…

エリ「今度はちゃんと聞く」

オリ「エリさんが甘やかすから隊員がこんなんなんですよ！」

A「オリヴァー、お前、明日の訓練ゾムと組ませるぞ」

するとオリヴァーの顔がどんどん青ざめて、両手を前に出して、首を振った。

オリ「勘弁してくださいよ！！」

粛清は嫌だなぁぁ…
俺はため息を１つ零して、重たい足を拠点の方へ向けた。