【実況者】弱点だらけの僕と【wrwrd！】 (ページ18)

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１６話ページ18

Aside

俺はチラッと、トントンとグルッペンを見ると、２人は察してくれたらしく、立ち上がった。

グル「邪魔したな。」
トン「今度はもっとゆっくり話そうや」
A「おお、」

と短く答えると、ひとらんらんも気付いたようで、立ち上がった。ゾムも続いて立ち上がる。

ひと「お大事に」
ゾム「A～後で手合わせしようや」
A「治ってからなっ！？」

軽いトラウマのしんぺい神の説教に思わず身震いした。
五月蝿かった部屋は静寂に包まれ、哀愁だけが漂う。

A「…エリ、お前だったんだな」
エリ「…なんの…こと、ですか」

俺は逃げようとするエリに、恐らくこの事件の真実を知る口にした。

╋ ╋ ╋

そんな事があって、あっという間に３ヶ月という月日が経った。
どうやら俺がいなくても、裏取り部隊はしっかり機能しているらしい。
俺は何とか、左手が使えるまでに回復したが、戦場に出るには中々厳しい。
それに『裏切り者』について終わってないのもあり、書類地獄に追われていた。

…毎回、トントンはこんな感じだったんだろうな…戦争控えようかな…嘘だけど。

なんて思っていると、コンコンとノック音が部屋に響いた。
どうやら部隊が帰ってきたらしい。

A「はいはい。」

俺はドアノブに手をかけ、扉を開けた。
刹那、後頭部に痛みが走り、視界が揺れた。
…マジか…予想以上に早く仕掛けてきた。

完全に油断してた俺は、揺れる視界の中でハッキリと犯人の顔を目に焼き付けた