【実況者】弱点だらけの僕と【wrwrd！】 (ページ16)

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１４話ページ16

エリside

馬が通り抜けるのをやっとの道を進む。
早く、出来るだけ早く。
隊長の元に行くためにっ！

「エリぃぃぃ！！」

突然木霊した、隊長の叫び声。
間に合った、間に合ったんだ！

驚く歩兵背中を切りつける。
それは俺ら隊員を急かすには、十分だった。

アネル「隊長のご指名ですぞ！エリ殿！！」
バルド「ここはさ！俺達に預けてみてはどーですか？」

俺の前に立ち、道を作った。

オリ「隊長の事、頼みます！！」
エリク「さっさと行けば？」

俺は轡を強く引いて、馬から飛び降りた。
普段なれてない馬より、こっちの方が効率がいい。

エリ「隊長っ！！」

雪崩込むように道を塞ごうとする敵兵を剣でなぎ払い、見つけた隊長の右手を引いて、隊長のインカムを使い叫ぶ。

エリ「裏取り部隊、A中将の回収に成功！かなり深傷です！」

『よし、良くやった。そのまま帰還を命ずる。』

俺は隊長を背負った時に、いつもより濃い血の匂いを感じた。
左手は真っ赤に染まり、血を流し過ぎたのか、顔色も悪い。
早く、軍医に見てもらわないと…！！

エリ「コネシマ中将！」

すると気づいたコネシマ中将は、馬をすぐにこちらに向けた。

コネ「よし、このまま馬に乗せて離脱するで！」
エリ「隊長を頼みます。」

俺は頭を下げて、剣を握った。

…俺達に課せられた命令は、合流しその後、殲滅。
つまり、まだ終わってない。

エリ「敵が動かなくなるまでが俺達の任務だ。」

俺は、全員に指示を出す。

エリ「地獄を作るぞ。」

「「「了解」」」