襲撃 ページ23
私と師匠が付き合い始めてはや4ヶ月。
季節は冬に差し掛かり、手がかじかむ。
ここの所は専ら戦争を畳み掛けていて、グルさんお得意の電撃戦によって私達は勝利を重ねていった。
私は、畑に立って持っていたクワを置いて、はぁ…と吐息を当て手を擦り合わせる。
…寒いなぁなんて思ってると、後ろからふわりと毛布がかけられる。
振り向くと、師匠が微笑みながら風邪ひくでと言っていた。
ゾム「今日はなんか平和やな…」
A「そうですね師…ゾム」
危ない危うくまた言ってしまうところだった、
師匠は少し不満げな顔をしている。
私の師匠呼びは、師匠と弟子の関係からとっているため、名前で呼ぶのに苦戦していた時、師匠からある提案があった。
『2人きりの時、名前で呼ぶ。出来なかった場合は言うことを何でも聞く』
と、私と師匠との関係はその…恋人なので、そういう系の事が多く言われ…
師匠は今回も何か言う予定だったらしく少し肩を落としている。
A「珍しいですね、ゾムがここに来るの」
ゾム「そうやな、グルッペンから連絡もないし、何しようかと思って下向いたらAがおったから。」
なるほど、大体のことが分かってきた。
ゾム「にしても早いなぁ…Aが来てから7年経とうとしているんやな…」
A「…本当にあの時、ゾムに会えて良かったです」
師匠と会ってなければ、あの時、付いていくと言わなければ。
きっと私は、今頃。この世にはいないだろう。
ゾム「…俺もやで」
なんて言って笑いあっていると、その時、耳を劈く様な轟音が響く。
私と師匠は慌てて、音のした方を見るために4階へ向かう。
階段を駆け上がり、先程の轟音の全貌が見えた。
外部の敵の進行を妨げる外壁に大きな穴が空いている。
『ザッ…ザザ…う…ザッ…きしゅ…ザ…敵襲…!…ザッ』
ノイズ混じりの中、ロボロの敵襲を知らせる声が聞こえる。
敵襲の声が終わりを告げるようだった
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捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - 完結おめでとう!!遅かったかな?この作品すきです!!これからも他の作品や続編(あるとしたら)頑張って!! ps寝ぇ猫はいつでもあなたのことを神とおもってます (2017年5月18日 22時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
パーカー(プロフ) - 完結お疲れさまでした。翔和さんの作品を見るのはこの作品が初めてなのですが凄く面白かったです。もし良ければ現代編も見てみたいです(小声 (2017年4月11日 21時) (レス) id: 2249185bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青時雨。 - 続編おめでとうございます!いつも寝る前に読むのでわくわくしながら寝ることが多いです!更新頑張ってください! (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77544ccea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔和 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年2月10日 15時