賽は投げられた ページ19
グルッペンside
カリカリカリ…と動かす手は機械的に動いてくれるが気分はそこまで上がらなかった。
…この気分が上がらない原因はなんとなく分かっていた。
しかし、俺にはどうすることも出来ない。と諦めカリカリとペンを走らせた
コンコン…とノック音が響き、短い返事をする。
…ノックをするのは2人しかいない。
思わず浮かんだ甘い考えに期待をしながら顔を上げると、そこにはやはり想像していた彼女の姿はなかった。
グル「…トントンか」
トン「なんや、残念そうやな」
なんて図星をつかれたので気付かれないように机の上に乗っていた冷めきったコーヒーを啜る。
トン「Aが来たと思ったんやろ？」
グル「…流石だな」
どうやら誤魔化したのも無駄だったようであっさり見破られてしまった。
トン「…言わんで終わるつもりか？」
グル「ああ」
出来れば幸せにしてやりたかったが、それは難しいだろう。
俺の恋人、妻となれば嫌でも危険な目にあう。
…流石にそこまで考えられないアホではない。
トン「Aを信用出来ひんのか？」
グル「…」
俺は返事を返せないので、書類に目を落とす
カリカリと再びペンを走らせるとトントンはため息をついて
トン「グルさん。」
なんだまだあるのかと文句を言おうと顔を上げると、トントンの顔が近くて思わず仰け反る。
トン「…諦めてええんか？」
グル「ええわけ…ないやろ」
あぁ、やめてくれ。
スッパリやめたかったんや、腹の中に燻る魔物をやっと収めたというのに…
トン「グルさん。」
トントンはニヤリと笑う。
それはもう、悪い顔をして…
トン「賽は投げられたで？」
俺は呆気に取られていたが、俺もクスリと笑う。
賽は投げられたか…なら立ち止まることは許さなれないな
俺は飛び出した
アイツのいるあの場所へ
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捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - 完結おめでとう！！遅かったかな？この作品すきです！！これからも他の作品や続編(あるとしたら)頑張って！！ ps寝ぇ猫はいつでもあなたのことを神とおもってます (2017年5月18日 22時) (
レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
パーカー(プロフ) - 完結お疲れさまでした。翔和さんの作品を見るのはこの作品が初めてなのですが凄く面白かったです。もし良ければ現代編も見てみたいです(小声 (2017年4月11日 21時) (レス) id: 2249185bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青時雨。 - 続編おめでとうございます!いつも寝る前に読むのでわくわくしながら寝ることが多いです!更新頑張ってください! (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77544ccea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔和 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月10日 15時
