少年と少女 ページ15
エーミールside in１１年前
苦しい。苦しい。
俺は、逃げていた。
「待て！ガキっ！！」
捕まってたまるか、捕まったら終わる。
俺という心がなくなる。それは同時に俺の死を意味していた。
そんなの…嫌に決まってる。
逃げ込んだ先は牢獄。
なんでここに逃げたんだか分からないけど、でも身を潜めようと扉を閉めた。
俺は肩で息をしながら、奥へ奥へと進む。
…牢獄にしては人がいないな…
？？「…？、だれ」
響いたのは、綺麗なソプラノ声。
舌っ足らずで子供なのは分かったが、それでも身構えてしまった。
？？「…だれ？へいたいさんなの、おうさまなの、それとも、ころしにきたひとなの？」
俺の恐怖心は薄れ、声のする方へ近づく。
そこには、部屋の真ん中で座り込んだ少女が座っていた。
…その少女の身なりは、白い布切れのような服だけだが、あまりにも綺麗すぎた。
さらに目隠しをされていて、幼いのにここにいることから、この少女がただの囚人ではないことが分かった。
「クソガキ…！よりによってここに逃げやがって！」
俺はその声でバッと扉の方を見る
マズイ、非常にマズイ。このままでは捕まってしまう
？？「…ここの１番奥」
エミ「っえ…」
？？「ここの一番奥の部屋、誰もそこまでいかないの。」
だから、早く…と俺は藁にもすがる思いで少女の言った通りに一番奥の牢獄の方へ向かった
すると、ガチャりと扉が開いた音がしたが、カツカツ…と言う足音の後すぐに扉の音がして、そっと覗く。
そこには兵士の姿はなかった。
エミ「あ、ありがとう。助かった…」
？？「…逃げるならもう少し待って」
エミ「えっ…」
遠くで話声が聞こえる、聞いたこともない音なので外の国の言葉だと分かる
…そこからはよく覚えてない。
きっとホッとしたんだろう…ただ俺は、あの時親切に教えてくれた少女が冤罪で捕まっているということを知った時、助けたいと思った。
…これが…私とA様の出会いだったのです
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捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - 完結おめでとう！！遅かったかな？この作品すきです！！これからも他の作品や続編(あるとしたら)頑張って！！ ps寝ぇ猫はいつでもあなたのことを神とおもってます (2017年5月18日 22時) (
レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
パーカー(プロフ) - 完結お疲れさまでした。翔和さんの作品を見るのはこの作品が初めてなのですが凄く面白かったです。もし良ければ現代編も見てみたいです(小声 (2017年4月11日 21時) (レス) id: 2249185bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青時雨。 - 続編おめでとうございます!いつも寝る前に読むのでわくわくしながら寝ることが多いです!更新頑張ってください! (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77544ccea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔和 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月10日 15時
