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燻る ページ14

Aside

A「はぁ…」

意識すればする程私はおかしくなった。
話しかけるのも、顔を見るのも…
話しかければ心臓が音を立て、顔を見ればまともに話せず、顔を背けたくなる。

A「はぁ…」

ため息をついては窓を見る。
空が綺麗だ、なんて…在り来りの台詞が頭に浮かんでは消えていく。

その時、コトリと目の前にココアが置かれ、顔を上げるとそこには…

A「エーミール。」
エミ「相席しても?」

私はコクリと頷くとエーミールは、椅子を引き私と対面する形で座る。
エーミールのカップからは珈琲独特の匂いがふわりと鼻をくすぐる。

エミ「…何かお悩みですか?」
A「…少し」

すると、エーミールはカップを手に持って、優雅に口にする
何やらエーミールは楽しそうで、違和感を覚える。

エミ「…A様らしくないですね」

エーミールはカップをゆっくり元にあった場所辺りに置く。
そして私に目を合わせる、アメジスト色の瞳が私を射抜く。

A「…そうかな…」
エミ「そうですよ。だって」

貴方は私を助けるのになんの躊躇もしなかったじゃないですか、なんて…

A「…随分懐かしいね」
エミ「ええ、貴方がまだ5つの時ですから。」
A「…」

私は少しだけ彼の思い出に浸った。
懐かしく、思い出したくない。あの記憶を…

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捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - 完結おめでとう!!遅かったかな?この作品すきです!!これからも他の作品や続編(あるとしたら)頑張って!! ps寝ぇ猫はいつでもあなたのことを神とおもってます (2017年5月18日 22時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
パーカー(プロフ) - 完結お疲れさまでした。翔和さんの作品を見るのはこの作品が初めてなのですが凄く面白かったです。もし良ければ現代編も見てみたいです(小声 (2017年4月11日 21時) (レス) id: 2249185bc9 (このIDを非表示/違反報告)
青時雨。 - 続編おめでとうございます!いつも寝る前に読むのでわくわくしながら寝ることが多いです!更新頑張ってください! (2017年2月10日 20時) (レス) id: 77544ccea7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翔和 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年2月10日 15時

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