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そんなこんなで忙しい日々を送っている私。
マネージャーの仕事は予想以上に大変で、メンバーの仕事管理、送迎、売り込み、それに加えて事務所の仕事だってある。
だから定時退社LOVEだった私にも、残業なんかしちゃう日も増えてきたわけで…
『くそ、滝沢』
目の前にパソコンと資料を広げ、必死にキーボードを叩いていく。
『…にしても、仕事量やば』
こうして見るとデビューしただけあって、毎日のスケジュールはタイト。
それはグループでも、個人でも。
寝る暇も与えないくらい雑誌の取材やテレビの仕事が入ってるし、その間の少しの時間さえ稽古や振り入れが埋め込まれている。
『無理だったな、私じゃ』
…みんなの活躍を羨ましく思わない訳じゃない。
あのまま続けていれば、私もそうだったのかなって。
だけどそれ以上に、やめたのは正解だったって実感するようになった。
だって私だったら耐えられないもん。この仕事量。
『…ってそれ以前にマネージャーの仕事ですらしんどいわ』
滝沢君への憎しみを込めて、『滝沢滝沢』ってぶつぶつ唱えながら打つと…なんかスッキリするな、これ。
目「ねぇ、まだ帰んないの?」
『うおっ』
私が必死にパソコンと向き合っていると急に後ろから低音ボイスが聞こえてきて、体がビクンと跳ねる。
『…ちょっと、急に現れないでよ』
目「Aさんの驚き方、まじで色気ないね」
…余計なお世話なんですけど。
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MOKA(プロフ) - あたりんさん» コメントありがとうございます(^^)楽しんでいただけるようにこれからもがんばります!! (2月13日 17時) (レス) id: c600d1316e (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 続き楽しみです! (2月13日 15時) (レス) @page10 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MOKA | 作成日時:2024年2月13日 2時