元"メンバー"で元"彼女"？！〈SnowMan〉 (ページ32)

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樹「だってさぁ、俺と付き合ってる時もそうだったじゃん」
渡「あれは…酷かったよなぁ」

2人が向かい合って苦笑いする姿に釣られて、私も苦笑い。

翔「なんなのあれ？独占欲？」
『さぁ…？』
樹「いやぁ、普通に師匠はAの事…いやっ、なんでもないや」
『なに？』

ふっかは私の事なんなのよ。
からかって楽しめる女…とか？

『正直さ、ふっかって私の事好きなんじゃないかなぁって思ってたんだよね』

まだ私がふっかに素直になれていた頃。
私達は本当にずっと一緒にいて。
それ以上を望んでしまった私への罰だったのか。

『…告白して振られて…ふっかの女遊びが激しいって事も聞いてさ…あー、私もその中の1人だったのかなぁって』

ただただ、悲しかった。それだけ。

『それで今もあの態度でしょ？私の事、なんだと思ってるんだろうね』

でも今は、悲しみより嫌悪感の方が強い。
それはこの何年かで、彼の本当の姿を知ったからかも知れないけど。

樹「あー、…A？師匠さぁ、女とは「樹」…あぁ、ごめん」
『ねえ、さっきからなんか隠してる？』
翔「隠してねーよ別に」

だったらなんで途中ではぐらかすの？って思うのに、
なぜか踏み込めないのは2人がこれ以上聞いてくるな、とでも言いたそうに顔を晒したから。

翔「そんな事より、目黒とは何があったんだよ」
樹「いやっ、それは本当気になる！あ、ちょっと待ってて！」

人の家の冷蔵庫を勝手に開けて、勝手にお酒を取り出してきた樹はプシュっと缶ビールを開ける。

…おい、私の話は酒のつまみか？