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岩「…お、おかえり…ってなに。機嫌悪い?」
「…別に悪くはない。」



シャワーを浴びて戻ればすでにレッスンが再開されていて、隅の方に片づけられていた椅子に腰をかける。



佐「何もないって、何かありましたって顔してるよー?」
「うるさい、さっくん」



キッと睨めば"おお、怖っ"ってさっくんがみんなの輪の中に戻っていく。
イライラするよ、そりゃ。ここでイライラしなきゃどこでイライラするんだよ!!




だって、私が悩んで悩んでやっと楽屋に戻ってみれば
元凶のふっかは楽しそうに雑談しながら踊ってて
目黒だって知らん顔で振り入れをしている。



…2人に問い詰めたいけど問い詰められない。




翔「…ほら、」
「っ…つめた」
翔「甘いものでも飲んで、そのしかめっつらどうにかしろよ?」




頬に冷たい何かがぶつかって目線を上げれば、呆れた顔の翔太の手にはココアが握られていて。
…あ、これ私が好きなやつじゃん。





翔「やるよ、」
「…ありがと」
翔「…どうしてもって言うなら話くらいは聞いてやるけど?」
「…別に、大丈夫だし」
翔「じゃ、今日飯な。」




髪をわしゃわしゃって撫でた翔太は、それだけ言って立ち上がる。



そういえば、こんな事が前もあったなって思い出す。
私がいつもいっぱいいっぱいになった時、1番に気づくのはいつも翔太で。
差し出されたココアは彼の優しさなんだと私もわかっている。




「…うま、」




口に広がった甘い味は、ほんの少しだけ頭を落ち着かせた。

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作品ジャンル:恋愛
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MOKA(プロフ) - あたりんさん» コメントありがとうございます(^^)楽しんでいただけるようにこれからもがんばります!! (2月13日 17時) (レス) id: c600d1316e (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 続き楽しみです! (2月13日 15時) (レス) @page10 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MOKA | 作成日時:2024年2月13日 2時

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