元"メンバー"で元"彼女"？！〈SnowMan〉 (ページ28)

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スタッフ専用のロッカーに着替えを取りに行ってシャワールームに向かう。

『…は？なんでいるの？』

事務所に唯一あるシャワールーム。
そこはレッスン終わりのJr.達がいつも使っている場所。…この事務所いる女性は汗をかく事なんて少ないから女性専用なんて作られていなくて、私もたまにここを使われてもらってる。

…でも、彼がここにいるのは違和感でしか無い。

『…レッスンは？』

だって彼は、さっきまでみんなに混じってダンスレッスンの支度をしてたんだから。

深「んー？抜けてきた。」
『…なんでよ』

どこかの部屋から聞こえるJr.の声は、ぼんやりとしか耳に入らなくて、

『…も、戻んなよ』
深「照が今振り付け確認してて、皆休憩中」
『…へ、へぇ。ってかいつまでここにいるの』
深「….だってほら、目黒が煽ってくるからさ」
『は？どういう意味？』

俯き気味だった視線を上げると、いつの間にかふっかが正面にいて思いっきり腕を引っ張られて壁に押し付けられた。

『…っいた』
深「Aさぁ、いつからそんなイケナイ子になっちゃったわけ？」

壁に押し付けられた手に、ふっかの手からじわじわと力が伝わって思わず顔を歪める。
…ふっかの息遣いが耳の近くで聞こえてきて、その低い声は昔のように私の頭の中を痺れさせるんだ。

『ちょ、意味わからないんだけど』
深「…目黒もさ、俺を煽ってる様にしか思えないんだよな」

さっきから、ふっかの言っている言葉の意味が全然理解できない。その間にも、どんどんと手首にかかる痛みが増して顔を背けた時だった。

『…え？』
深「…やっと気づいた？」