元"メンバー"で元"彼女"？！〈SnowMan〉 (ページ26)

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『ん…』

窓から差し込む朝日と鳥のさえずりで目を開ける。
…あれ、私昨日目黒と呑んでからどうしたんだっけ？
まだはっきりとしない頭で昨日の出来事を思い起こす。

…あれ？目の前にうっすらと見える見覚えのない天井。ベットからほのかに香る馴染みのない匂い。

『…え？』

横を見れば、すやすやと寝息を立てる…目黒？！

『…は？えっ？はぁあああ？！』

待って待って待って、情報が多くて処理できない。

目「…ん、あれ。Aさん起きた？」
『…な、な、なんで』

ゆっくりと体を起こした目黒の鍛え上げられた上半身が目に映る。

『…やった？』
目「は？」
『…やらかした？私』

恐る恐る布団に隠れた自分の体を見ると、
…あれ、服着てるわ。

『…待って、1から説明してほしい。まずここはどこ？』
目「俺の家」
『…なんで？』
目「なんでってAさんが酔い潰れたからでしょ？俺、Aさんがどこに住んでるのか知らないし」

…あぁ、そうか。だから連れて帰ってくれたのねってそうじゃない！

『…なんで服きてないのよ』
目「シャワー浴びて気づいたら寝てた」
『なんで同じベットで寝てんのよ』
目「だって、他に寝る所ないし。って置いて帰らなかっただけ感謝してよ」

目黒の言ってる事は正論で、むしろ放置しなかった事を感謝すべきなんだけど、

『…待って今何時？』
目「んー、9時？」
『やばい仕事！』

今日は10時から事務所でレッスンだから家に帰ってる暇はない。

『いや、ほら目黒も行かなきゃでしょ？』
目「俺、着替えればいいだけだもん」
『うわっ、男って楽だね』

…落ちかけた化粧と乱れた髪の毛を手櫛で軽く梳かして、もういいやこれで！

『ほら、いくよ』

まだのんびりしてる目黒の手を取って家を出た。