元"メンバー"で元"彼女"？！〈SnowMan〉 (ページ20)

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目「言いふらさないからさ、俺とデートしてよ」
『…は？』

数秒間、目黒の言葉の意味が理解できなくてぼーっと空に浮かぶ白い煙を眺める。

目「…で、いいの？」
『いや待って、意味がわかんない』
目「だから、俺とデートしてよ」

うんうん。私もそこまで馬鹿じゃないのよ。
だから目黒がなんて言ったのかはわかってるつもり。

『…なんで、私と目黒がデートしなきゃいけないの？』
目「は？いや、なんでって」
『…それ、お互い得なくない？』

だってデートってあれでしょ？
恋愛感情を持つ男女がするあれでしょ？

『…デートじゃなくてご飯ならわかるよ？』
目「…だから俺は」
『わかった、わかった。大丈夫、私はファンでもなくマネージャーだから。そこまでアイドル保たなくていいって』

…頭の中で考えた結果、目黒はプロ意識が高いから女の子を誘うときはデートって言うのかな？って結論に辿り着く。

『どうせ言いふらさない代わりに、美味しいご飯奢れって言うんでしょ。いーよ、わかった。じゃあ今日行こう』
目「ちょっ、Aさん話聞いてる？！」
『聞いてるってば、何？！』

…なんなんだこの男、めんどくさいな。

目「Aさん、絶対B型でしょ。人の話聞かないしマイペースだしわがままだし。」
『いや、お前もな』

「はぁ、」と大きくため息をついた目黒は煙草を灰皿にグリっと押し付けると、

目「まあいいや。じゃ、今日よろしく」

って一言だけ言って出て行った。
…なーんだ、やっぱり美味しいご飯食べに行きたいんじゃん。