元"メンバー"で元"彼女"？！〈SnowMan〉 (ページ19)

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『ちょっと…どこまで行くの？』
目「あー…すぐそこ」

何を言われるのか、とビクビクしながらも着いていくと、目黒が立ち止まったのは事務所のバルコニー。

『…で、なんの用？』
目「めちゃめちゃ警戒してんね」
『…別に』

そりゃめちゃくちゃ警戒しますとも！

目「…びっくりしたんだけど、昨日」
『…は？』
目「その…好きだったって聞いて」
『あぁ、その話ね』

ほら、きた。
予想してたとはいえ、目黒の直球な言葉に動揺してしまう。

『あのさぁ、絶対言わないでよ？』
目「別に、言いふらす趣味はないし」
『絶対、絶対だよ？』

念を押してそう言うと、「…うるさ、」とでも言いたそうに顔を歪めた目黒。

…まあでも、目黒がペラペラ噂話をしている所って想像つかないか。

『…まあいいや。それだけ？用事は』
目「あのさぁ、」
『ちょっと待って、煙草吸っていい？』

ポケットから煙草とライターを取り出して掲げると、
目黒の返事を待たずに火をつける。

目「Aさん、タバコ吸うんだね」
『そうだよ～、知らなかった？』
目「知らなかった」

人前で吸うことなんてあんま無いから当たり前か、なんて考えながら口から白い煙を吐き出す。

目「煙草吸う女、俺好きじゃない」
『別に目黒に好かれようと思ってない』
目「…Aさんには似合わないよ」
『わっ、ちょっと』

ひょいっと手からタバコが取られて、
それが目黒の口へと運ばれる。

『目黒吸ってんの？』
目「辞めたよ。ほら、ラウール嫌いだし」
『えっ！嘘！ラウちゃんの為なら辞めなきゃじゃん、私』

横目でチラッと私を見た目黒が、苦笑いしているのがわかって壁に寄りかかった。

『あ、そう言えばさっきなんて言おうとしてた？』
目「あー…、あのさ」