涙が4粒 ページ4
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相澤side
「また、来るね」と声をかけただけなのに
あの子は少し嬉しそうにした
早く、行ってやらないとな
と思いながらも仕事が立て続けに入り中々施設へ
行くことが出来なかった
「あの、こんにちは」
ほぼ1ヵ月ぶりに立ち寄った施設
Aちゃんと涙ちゃんも慣れて来る頃かな、と
不意にも口元が緩んだ
だから、園長からこの話を聞いた時
心配で埋め尽くされたよ
【Aちゃんが寝てくれない】と
仕方がないから、睡眠薬と麻痺させる薬を
注射で打ったと。
「…は、」
何言ってんだ、コイツらは
たったの5歳くらいの子供に、
大人を鎮める為の薬を打った？？
まだ、事件のことを思い出して縮こまるような子に…
確かに、何日も寝てないとなると限界が来るのは体の方だ
園長達の決断は正しい。
何をしてでも寝かしてあげないと行けない
それは、大人の責任に関する問題だから
でもやり方が違うだろ
クソ、殴ってやりたい
成長期真っ最中の子供に薬を打つなんて
どうかしてる
これ以上ココにいたら、あの子達の限界が来る
出来ることなら救ってあげたい
でも、出来ない。
これは、責任と規定に関わる事だから。
俺の一任では決められない
もう、あんな思いはさせたくないと思ったのに
結局2人を見捨てるはめになる、俺を許してくれ
いつか、絶対に
2人で笑えるように、全力で導くから
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作者名：クロネコ x他1人 | 作成日時：2023年3月21日 16時
