diary

11 ―川西side― ページ10

Aの部屋に入るのは、中学校の1年生の時ぶり





流石女性の部屋やなぁ〜





水田「めっちゃええ香りするやん」






……そう、凄くええ香りがすんねん。





川西「…好きやなぁ〜……」





思わず心の声が口に出てて、それを水田くんが聞いていたらしく、凄くニヤニヤしている






水田「……Aちゃんも幸せやな。そんなに好きになってもらって」





川西「……うっさい」






そんなこと言っている間に、水田くんが日記を見つけた






水田「あ、あった。これちゃう？」






そう言って日記を俺に渡す

ペラペラとページをめくると、学生時代と変わらない少し丸っこい字が並んでいた




書いている内容は2〜3行くらい。その日あった出来事が書かれていた。







でも、あるページから文字の量が増えてた





水田「あ、これ俺らがAちゃんに初めてあった日やん」





川西「……めっちゃ書いてる………」







水田くんと俺が日記を持って帰ろうとすると、ころんと何かが落ちた





……箱？





川西「なんやろ…？」








俺は何故か、その箱の中が気になり、中を開けてみた






川西「っ…！これ………！」







水田「…？賢志郎、どうしたん？」






川西「ちょ、俺一回家かえるわ！病院で待っといて！」






水田「え……、あぁ、うん」






.








…そうや、……忘れてた…！

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