貴方の一番星【ニョン】 (ページ2)

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朝食を終え、皆は各自部屋に戻りなにかしていた。

私は全員の食器を片ずける。

広い部屋に、じゃーと流れる水の音が響く。

この家は広い。

こんなに広い家、私は住んだことがなかった。

私が住んでいた家って＿＿

ェ「おい」

『！あぁ、ニェンですか。』

ェ「シンク」

『え？』

ふと下に目をやれば、水が溢れていた。

『あっ、あ、あぁ！？』

『ニェン、ちょっ、雑巾取ってくるので見ておいてください！！』

私はそのまま猛ダッシュで雑巾を取りに行った。

ェ「見てろ…か。」

水道を止めずに。

『ニェン、水の様子は＿＿うわ"ーッッ！？』

ェ「見てろっつーから。」

『だからって、止めることは出来ましたよね！？』

ェ「……ミャオウ。」

『都合の悪い時だけ鳴かないで下さい！！』

そこから約1時間、私は水浸しになったリビングをニェンに見られながら1人で片付けた。

『…手伝ってくれても良かったんじゃないですか。』

ェ「こぼしたの俺じゃねえし。」

『うっ…』

まだ濡れている箇所はあるが、そこは後回しにし、残った皿を洗う。

『(ランダルが食べた皿汚いんだよなぁ…)』

彼は異常だ。

何故か食事中に舌を噛み切る。

そして見せる。

『なぜだ…』

ェ「なにがだ。」

『えっ、まだ居たんですか！？』

ェ「……部屋であいつキマってっから。」

『また吸ってるんですか…』

ニョンは大○を吸って常にキマっている。

彼も異常だ。

この家には異常者しかいない。

血が好み:ランダル

人間をペット代わり:ルーサー

キマり猫:ニェン

……

『(あれ？でも意外とニェンは…)』

と思い私が後ろを振り向けば

ェ「あ？」

いつの間にかネズミをとっ捕まえて串刺しにして遊んでいた。