天使拾いました。【歌い手】

鬼退治…1 ページ8

まふside



舞さんの剣道部とAちゃんの美術部は終了時間が一緒なためそらるさんと僕は一緒に終わりを待っている



舞さんはもう来ているがAちゃんがいつもより遅れている



舞｢A来ないね、どうしたんだろ｣



心配そうにそう言う舞さんにそらるさんは大丈夫だろと言っていた



少し後にAちゃんは知らない誰かと一緒にやってきた



その誰かを見た舞さんはげっ！といいバックから顔を覗かせていたそらるさんを押し込み隠した



ま｢Aちゃん、部活お疲れさま！遅かったけど、どうしたの？｣



貴｢えーと…｣



困ったように微笑むAちゃんが気になり、話を聞こうとするが別の誰かによって阻まれた




結愛｢真冬先輩ですよね！私、夢野結愛って言います！｣



僕を先輩呼びしているので一年生と思う




Aちゃんの肩ぐらいまでの大きさだった




明らかに天然の色ではない髪色に、強く臭う香水の香り。それに顔にも薄くメイクをしているようだった



その子は完全に僕が苦手とするタイプの人間で、挨拶をされたが返事ができなかった



貴｢遅れてごめん、早く帰ろっか｣



Aちゃんはとても疲れている表情をしていた



前を歩く二人を舞さんとうしろで様子を見るが夢野さんのが一方的にしゃべり、Aちゃんが合わせているようだった



舞｢まふさん、気を付けた方がいいでっせい｣ﾎﾞｿｯ



ま｢え？なんでですか？｣ﾎﾞｿｯ



そ｢あいつ、夢野結愛は俗にゆうぶりっこってやつなんだよ｣ﾎﾞｿｯ




舞｢あぁ、やっぱりそらるさんのとこにも来てたんだ｣ﾎﾞｿｯ



そ｢多分お前も狙われたな｣ﾎﾞｿｯ




そらるさんは他人事のように僕にそう言って、舞さんはドンマイ！と言って僕の肩に手をおいた

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