天使拾いました。【歌い手】

コロポックル拾いました。…1 ページ14

日も沈み、暗い夜になりかけの空の下を帰っている私は死にかけていた



貴｢ﾊｧ…っﾊｧ、｣



頭の中はヤバイの一言で埋め尽くされている



ダッシュで家の前まで来て、鍵を開けた



ｶﾞﾁｬ



貴｢ただいっ！｣



ただいまと言おうとしたが、小さいなにかが額に凄い勢いでぶつかり少しよろめいた



額にぶつかったなにかは私の肩にのり、耳に近づいた



ま｢遅いですよぉ！！どれだけ僕が待ったと思ってるんですかぁ！！｣



涙をポロポロ流しながら、頬を膨らませて怒っていた






コロポックルのまふまふとこまふ。数日前に拾ったとても寂しがり屋の生き物です




肩に乗っていたのを手のひらにのせ目線をあわせた




ま｢もしもAちゃんに怪我がしてたり、変な人に誘拐されちゃたりしたらどうしようって思ってたんですよ！｣



貴｢ご、ごめん！ちょっと部活で片付け頼まれちゃって｣



ま｢もういっそのこと人型で学校に押し入ってしまおうと思いましたもん！｣



貴｢それはダメだよ…｣



ぷんぷんと怒っているまふの気持ちを落ち着けることは難しくない



ごめんねといい頭を軽く撫でてあげる



するとパァッと明るくなりこう言った



ま｢今日はもう許しますが、今度からはちゃんと帰ってきてくださいね！｣

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