永遠に… (ページ2)

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翔太side

俺の片割れの涼太

生まれた時から体が弱くて持病を抱えていた。

病気は母から次ぐ遺伝性である。

双子なのに俺は病気なしの元気な体。

幼稚園や小中である行事は決まって参加する涼太はことが出来なかった。

俺は

nb｢りょーたがいかないならしょーたも行かない！｣

母｢そんな事言わないの。涼太は行きたくても行けないの、分かる？ね、お小遣いあげるから涼太にお土産買ってきて？｣

ちょっと強引に俺を遠足へ行かせる。

ママ1人で俺たちの世話をする。

今思えばめっちゃ迷惑かけてたなと思った。

病人の涼太が羨ましく思うこともあった。

だってずっとママと一緒で甘えられる。

涼太が涼太がって、付きっきりだから、

俺は嫉妬してた。

涼太の病気がどんなに辛いものか、小さい頃の俺には知る由もなくて。

何度も体調を崩す涼太。

ママは俺に、

｢看病してあげれば必ず治る｣

と言った。

ほんとに看病する度に涼太は元気になった。

看病ってすごいななんて子供ながら思ってた。

それから数年後

ママは病気の悪化で俺と涼太をおいて旅立ってしまった。

ママにめっちゃ負担かけてたんだな。
2人で手遅れな後悔をした。

それと共に

ママと同じ病気を患う涼太が同じ状況になってしまうんじゃないか、離れて行ってしまうんじゃないかって不安な気持ちになった。

俺が頼れるのは涼太しかいないから。
逆を言えば涼太には俺しか居ないから。

だから俺が涼太を病気から守るって決めた。

ずっと、俺から離れないでね……。