65話▽ドゥルダ御 ページ18
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陛下の提案の元、私達はドゥーランダ山に向かっていた。
『…結構険しい場所なのね。』
「大丈夫か?」
『ええ、大丈夫よ。足腰鍛えられるし今の私には丁度良いくらい』
リハビリを終えた今だけど普段からもこう鍛えないと訛ってしまう。
「無理せず、登りましょうか!」
『そうですね、標高も高くなるから気をつけないと』
私達3人は勇者のゆかりの地、ドゥーランダ山の頂上へ向かった。
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そして、山頂には立派な門構えが立ちはだかっていた。
「此処が勇者のゆかりの地か……。
しかし、大樹が落ちた場所から近いというのに郷は全く無事な様子。一体何があったのか………」
『そうね…。同じくらいの距離の場所はあんな悲惨な事になったのに…傷一つもないなんて…』
すると、門の前にいた3人が私達に気付いた。
「そのカオ…見覚えがあるぞ!さては貴様らデルカダール兵だな…!」
「デルカダールの者よ!これまで我が郷を封鎖しおって忌々しい!我らドゥルダの民の怒りを思い知れ!」
『え、何…何か呼び出す感じ…!!?』(コソッ
「さ、さぁ…油断できんな…」(コソッ
私達を囲んで何かをやり始めるドゥルダの民たち。
「お前たち、やめなさい!
騒がしいと思って来てみれば何事ですか?郷の外の方に無礼は許しませんよ。」
出てきたのは小さい男の子だった。
どうやら、幼子にして凄い持ち主だと感じられる。
「サンボ大僧正!ちっ違います!怪しいデルカダール兵が来たので取り調べていただけです!」
取り調べしてただけって言うけどまさか、あんな変な動きが取り調べだって言うのか。
あれはまさに攻撃しようとしてたでしょ。
と、心の中で悪態をつく。
「デルカダール兵ですって……?
なるほど確かに……。ですが、そちらの若い方は兵士に見えませんね。」
イレブンを見てそう判断するサンボ大僧正。
「!!…貴方から感じるこのチカラは。
もっもしや、勇者様ではありませんか?」
「えっ、なんで…」
一言も発してないのに勇者だと当てられたイレブンは驚きを隠せないでいた。
「なんと、ひと目見ただけでイレブンの素性を見抜くとは…。」
「ああ…どれだけこの時を待ち侘びたか。この者達の無礼な振る舞い大変申し訳ありませんでした。
後ほど、郷の一番高い場所にある大師の宮殿を訪ねて下さい。お話したい事があります。」
そう言ってサンボ大僧正は郷の中へ戻っていった
『取り敢えず、行って話を聞きましょう』
私達も続けて郷の中へ入った。
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ちゅん(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。すっごく面白くて大好きになりました!もう更新はされないんですか?更新待ってます。 (2021年5月24日 23時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き!(プロフ) - この作品大好きです! 続き楽しみにしてます! 更新頑張ってください! (2018年12月15日 19時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
まほ - コメント失礼します…語彙力なくて説明出来ないんですけどほんと好きです!更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年11月25日 23時) (レス) id: c27f112a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな | 作成日時:2018年9月18日 14時