58話▼ ページ11
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あれから私はリハビリを続け、前ぐらいまでの体力が戻った。
グレイグは陛下の指示で生き残った人達を最後の砦へ連れてくる事を命じていた。
私も共に行こうと言ったけれど、陛下にも許可は得られなかった。
(…陛下にも、心配かけちゃった…。だから、ちゃんとリハビリに専念して元の体に戻さなくちゃ)
『ペルラさん、手伝います。』
「あら、Aさん…ありがとうございます…」
元気なく答えるペルラさんはイレブンの育ての親。
大樹が落ちてから皆元気がない。
勇者であるイレブンが生きてるのか分からない今、
希望の光もない。
『…イレブンの事…申し訳ないです』
彼女の顔を見る度に私の不甲斐なさを思い出させる
私があの場にいたのに‥何もチカラになれない事
だけど、ペルラさんは私のせいじゃないと言ってくれる。
「イレブンは、そう弱くない。信じてるのよ。
何があっても…勇者は消えない…奇跡を信じてイレブンを待ってるの。
それが、希望の光を待ってる私達ができる事じゃない」
『…っすみません、…ありがとうございます。
そうですよね、希望を捨てなければ何も始まりませんし…！』
「じゃあ！じゃんじゃん作りましょう！」
『はいっ！』
・
『…ふぅ、何とか形になれましたか？』
「良い出来じゃない！」
『！そうですか‥！裁縫とか、こういう作業は初めてで…不慣れな物でして…』
「そうよね、大国の騎士じゃあこんな事は無縁にすぎない。」
『こういう事は子供の頃に母に教えて貰えば良かったな…』
「そういう事ね、
さぁ、みんな！チャッチャカ手を動かして！チャンバラは男どもに任せな！私達の戦場は此処だよ！」
「はいっ」
(私も体力戻ればあちら側なんだけ……、！)
視線を上げた先にいたのは、エマと…
……＿イレブンだった。
「いたいた！おばさまー！大ニュース！大ニュースよっ！」
「あら、エマちゃんじゃない。そんなに慌ててどうしたんだい？」
「ふふふ、驚かないでねおばさま。ほら、彼処を見て」
「……ｯ…イレブン！」
「…お母さん…」
……感動の再会って、事ね…。
・
「イレブン、よく無事でいてくれたね。
それはもう恐ろしい事ばかり起きて…私はてっきり…うぅ」
「あの爆発で大勢の人が亡くなったの。
次に朝が来なくなり恐ろしい魔物が大陸中に溢れかえったわ。
生き残った人達も段々と生きるチカラを失っていったの。」
私が、長く眠ってた間…こんな事が起きてたなんて知らなかった
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ちゅん(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。すっごく面白くて大好きになりました！もう更新はされないんですか？更新待ってます。 (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き！(プロフ) - この作品大好きです！ 続き楽しみにしてます！ 更新頑張ってください！ (2018年12月15日 19時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
まほ - コメント失礼します…語彙力なくて説明出来ないんですけどほんと好きです！更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年11月25日 23時) (レス) id: c27f112a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな | 作成日時：2018年9月18日 14時
