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48話 ▽ ページ1



『何とか、彼処から逃げ出せたけど…後戻りは出来ませんね。』

「ああ、もうこの一方通行しかねぇって事か。」


そもそも、この世界から出てこられるのかが不安だけど…。

「あれ、何かしら…。
此処だけ壊されてるみたいだけど…。」

私達が見つけたのは壊れた石碑。
それ以外の物や道は壊されていなく、この石碑だけが壊されていた。


「ええと、どうやらこの壁画を発見した人が残した物のようですわ。」



___どうやら、偶然にも村の側で発見した

数百年前に滅亡した古代プワチャット王国の不思議な壁画。

これで人も集まり村も栄える筈だった。

……しかし、それは大きな過ちだった。

壁画は邪悪に呪われていたのだ。

壁画は人間の命を自らの糧とするため

人々の欲望を不思議な力で叶え、惑わし、

その御利益にあやかろうとする者を吸収する。

また、欲深くない者の前には少女の姿で現れ

人の善意につけ入って、欺き、

壁画の中に引きずり込むのだ……。___



壁画にはそう刻まれていた。

「少女の姿…それってメルちゃんの事?」

「つまり…オレらはまんまと罠に嵌められたって事か。」

「イレブン、早く此処から出ましょう!」

『でも、どうやって…向こうは明らかに行き止まりですよ。』

あるのは、何らかの光。

「あれは一体…、」

「!壁画に付いてたキズじゃないかしら!」
『!確かに、付いてたキズと同じ形をしてますね』


「もうこれは賭けだけど、飛び込む価値はあるって事だな。」


最初にカミュが飛び込んで次々と飛び込んで行く。



気づいたら壁画の前にいた。

『イタタ…皆さん、無事でしょうか?』
「ええ、何とか…。早く、この壁画について皆様にお伝えしましょう。」





村に戻ると、そこにはあの少女がいた。
丁度、お爺さんを誘惑してる所だった。

『そこまでよ、メルちゃん…。いや、メルトア』

「!?うそ、どうして此処に…私の可愛い触手達が取り逃したというの?」

「貴方が言葉巧みに人々を誘導して皆さんを壁画に閉じ込めていたんですね?」
「大人しく降参しなさいよ!」

「あは……あはは……!
はは…かか……カカカ!カカカカカ!
折角捕えた獲物を解放しろと?調子に乗るではでないぞ。たかが塗料風情が
この素晴らしきチカラは愛しきあの方より頂いたもの人間如きに指図される覚えはないわ。
不服があるのなら我が世界に来るがいい。
今度は妾自ら歓迎し綺麗に丸呑みしてやろう♪」

そう言って奴は姿を消した。

49話 ▽→



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ちゅん(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。すっごく面白くて大好きになりました!もう更新はされないんですか?更新待ってます。 (2021年5月24日 23時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き!(プロフ) - この作品大好きです! 続き楽しみにしてます! 更新頑張ってください! (2018年12月15日 19時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
まほ - コメント失礼します…語彙力なくて説明出来ないんですけどほんと好きです!更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年11月25日 23時) (レス) id: c27f112a36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな | 作成日時:2018年9月18日 14時

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