7話「ある意味運命感じる。」 ページ8
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仕事をして帰って寝る。
またその毎日が戻ってきたある日の事
ザァァ…
『結構降ってきたな…』
通り雨だろうか、急に天候が悪くなった。
突然の事に傘なんか持ち歩いてなかった私はずぶ濡れになった。
「傘がないのか?」
『へ?』
そこにいたのはニット帽を被った彼がいた。
ああ、何度目だろうか彼に会うのは…。
『え、あぁ、はい。急に降ってきたもんですから持ち歩いてなくて…』
「だろうな。俺もさっきコンビニにいたから良かったものの外にいたら君のようにずぶ濡れだろうな」
嗚呼、彼が持ってる傘はコンビニで買った物だと理解できた。
「良かったら家まで入れてやろうか?」
『え!!?良いんですか!?』
良かった、急いでやらないといけない物があったから助かった。
・
『すみません、本当に助けてもらってばっかりで』
「いや、良いんだ。困ってる人がいたら互いに助け合うって聞かさせていたしな」
『………』
「………」
家へ向かってる道中、何も話題がなくて終始無言だった私達。
何か話題がないか焦っていると…
「フッ…」
鼻で笑われた。何故に。
何事かと彼を見る。彼は微かだが、口角が上がっていた。
『何か、あったんですか?』
「いや…まさか"あの言葉"が本当にあるとは思わなくてな…」
『……へ?』
あの言葉……?
何か、言ってたっけ……?
「忘れたのか?まあ、随分と時間が経ったからな、
無理もない。あのバスジャックの日に言っただろう?」
『…!』
そうだ、言ってたな…。
【……君とは、また会える気がする。】
『…本当ですね!』
運命、感じちゃうな…。
『私達、ある意味運命感じちゃいますね(笑)
…あ、此処です。』
いつの間にか、家の前に到着していた。
『…そうだ、お茶くらいしか出せませんが、
家に上がってください…!』
「…いいのか?」
『はい…!色々とお世話になったので簡単な料理しか作れませんが…』
「…それじゃあ、お言葉に甘えるとしよう」
…!
『そうだ…!お名前!お聞きしてませんでしたね。
私は霜山Aです。』
「肝心な事を抜かしていたな…。俺は赤井秀一だ。
宜しく頼む」
これで会うのは3回目だって言うのに自己紹介していなかった事にふたり揃って苦笑いを溢した。
▽
どうも、更新遅くなりました。
少しずつ展開していくつもりです!
これからも『喫煙者はキライ。』を(オマケに駄作者も←)宜しくお願いします!
りな
8話「そんなに嫌いじゃない」→←6話「煙草なんて消えてくれればいいのに」
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秋桜 - 楽しみながら読ませていただきました。これからも更新頑張ってください! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 07c08a8855 (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - こんばんわ!!赤井さんかっこいいですよね!!とても面白いです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年1月5日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても面白いです!!更新楽しみにしてます! (2018年11月3日 10時) (レス) id: d0b35e2f73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな | 作成日時:2018年10月28日 9時