21話「思いがけぬ再会」 ページ22
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ピンポーン
出来上がったクッキーを手に私達は隣にある工藤邸を訪ねていた。
ガチャ…
「あれ?歩美ちゃんと…Aさん!どうしたの?元太たちは?」
「博士ん家にいるよ!それより、Aお姉さんとクッキー作ったの!コナン君たちにもどうかなーって!」
「ありがとう、歩美ちゃん。」
「おや、どうしたんですか?」
『………!彼は‥』
奥から歩いてきたのは見覚えのある顔だった。
「あ!昴さん。歩美ちゃん達がクッキー作ったからくれたんだ。」
"昴さん"
そう呼ばれている男性は車に轢かれそうになったあの時助けてくれた人だった。
思いがけぬ再会に喜ばしい事だけどまさか此処で会うとは思わなく心の準備が出来ないでいた。
「‥!貴方は…」
「えっ知ってるの?」
「ええ、一度会った事がありまして。外ではあれなので中へ…お茶を出しましょう」
「歩美、オレンジジュースが飲みたいなー。」
「ええ、ありますよ。」
お姉さんも早く!と歩美ちゃんに急かされ取り敢えず私も工藤邸へ上がった。
来た時も思ったけど…外見が凄かったら内見も凄かった。
壊しちゃいけなさそうなものがあちこちあって何だか心が安らげない。
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「どうぞ。」
『…ありがとうございます。』
紅茶を貰い、昴さんもソファに腰を掛けた。
テーブルには読み掛けの推理小説があった。
その本をコナン君が手に取り読んでいる。
『……コナン君は、そんな難しそうな本を読んでるの?』
「う、うん…。僕、ミステリー好きだから!」
『……ミステリーが大好きな小学生…しかも小1‥
いるんだ、世界は広いのね……』(ゴク
ボソリ、と呟き紅茶をひとくち。
「コナンくんはいつもそうだから、私達も慣れちゃったんだよねー。」
『たまには小1らしい事すれば良いのに‥。
哀ちゃんもそうだけど大人の小1って…。
哀ちゃんに関しては大人びてる…
大人の私よりも大人っぽいし…
何だか、切なく感じる……ハァ』
「Aさん、全部聞こえてるよ。」
『ああ…ごめんなさい。何だか君を見てるとそう言いたくなっちゃうのよね…。』
「何それ(笑)」
紅茶を全て飲み干し立ち上がった。
『今日はお暇します。子供たち置いてきちゃったし
そもそも今日は哀ちゃんとお茶する為だけに外に出たので…』
何だかいつも以上に声を出したと我ながら思う。
いつもならそんな事言わないのに。
歩美ちゃんと共に工藤邸を出た。
次はお礼の品訪ねよう。
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秋桜 - 楽しみながら読ませていただきました。これからも更新頑張ってください! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 07c08a8855 (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - こんばんわ!!赤井さんかっこいいですよね!!とても面白いです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年1月5日 23時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても面白いです!!更新楽しみにしてます! (2018年11月3日 10時) (レス) id: d0b35e2f73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな | 作成日時:2018年10月28日 9時