汚い血と言わないで

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天元side







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1人にした方が良いと思い嫁にも言って好きにさせておいた



今は気持ちの整理がしたいだろう





夜になりご飯も食べないAは縁側に座っていた






『思い出させちゃった…。きっと忘れたい過去なのに



あの家のことは私たちしか知らない、その辛さを知っているはずなのに私は思い出すようなことを言った



初めてお兄ちゃんの苦しそうな辛そうなそして怒った声を聞いた



どうしたらｯ…いいのｯ…？』







辛い鍛錬にも泣いたことのないAが子供のように泣きじゃくっている







宇「伊黒の声は震えてた、本気で言ってないことを俺は願ってる」







嗚咽を漏らしながら俺の腕の中で泣くA





『もう…わかんないｯ。私は優しくないｯ』







宇「落ち着け」







一定のリズムで背中を優しく叩く




しばらくすると落ち着いたのか寝てしまった




だいぶ頭を使ったんだな






宇「きっと仲良くなれる」







寝ているAにそう囁き部屋を後にした








────







『おはようございます…』







ま「おはよ！」







『今日はカナヲのところに行ってきます。


それと、お兄ちゃんにはもうなにも言わないであげてください


皆さんにもそう伝えて欲しいです』







宇「分かった、気をつけて行ってこいよ」







『はい』







目が腫れているが何も言わずAは家を出た







須「元気がないですね…心配です」







雛「任務のときは切り替えないと怪我してしまうわ」







宇「そうだな、ちゃんと言っておかないと」







俺は伊黒以外の柱全員にAが言ったことを伝えておいた







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