汚い血と言わないで

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しのぶside






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胡「あらAちゃん、どうかしましたか？」






日輪刀を手に持ち俯いたまま入ってきたAちゃんは怪我をしている様には見えないが、ただここに来たわけでもなさそう


今日はカナヲと遊びに行く予定もなかったはずだしどうしたのかしら






『不死川さんがまた迎えに来るって…』






もしかしたら宇髄さんとケンカをしたのかもしれない


それで不死川さんが私の所へ行くように指示した


最近のAちゃんは様子がおかしいとカナヲからも甘露寺さんからも聞いていたからなんとなくは分かる






胡「そうですか、じゃあゆっくりしてってくださいね」






ここはあまり言及せずに引こう




Aちゃんはカナヲといつもいる縁側へ行った






不死川さんに色々聞いてやってくれと伝言が来たのである程度時間を空けてからAちゃんのところに行く






『しのぶさんは私が無理して笑ってるように見えますか？』






胡「初めて会った時はそんなことなかったけど最近はそう見えますね」






『そうですか…』






胡「不死川さんから少しお話を聞きました


宇髄さんが怒ったのはAちゃんのことをすごく大切にしているからですよ


今はAちゃんがいたいようにいればいいと思います


私たちは必ず悪く言うことはありません」







紛れもなく本心だった






『ありがとう』






やっときちんと笑えたように見えた








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