第四十六話 ページ1
昔々、スマトラという国の王子が新しい領土を求めて航海に出た時、白いたてがみの獅子(シンガ)の住む島をみつけた。
王子は、その島をシンガプーラと名づけた。
世界中の船やタンカーがいきかう海峡の国……
自由貿易によって西洋と東洋がとけ込む多民族国家……シンガポール!
「俺には!自分の荷物の他には!なぁーんにも見えねーけどーーっ。ゴミってどれか…教えてもらえませんかね!」
「え!?」
「どこにゴミが落ちてんのよォ!あんた!」
「ええっ!!これはあんたの荷物!?し、失礼した」
少しみんなから離れていたら、何故かポルナレフさんと警官が言い合っていた。
『どうかしたんですか?』
「ポルナレフさんの荷物が、ゴミと間違えられたのよ」
『あらー』
ポルナレフさん以外が爆笑している。
珍しく姓ちゃんも声を上げて笑っているけれど、私は苦笑しか出てこない。
「キャハハハハ」
「なんだ?あのガキ、まだくっついてくるぜ」
「おい、おやじさんに会いに行くんじゃあないのか?」
「俺達にくっついてないで早く行けばぁ」
「フン。5日後におち会うんだよ!どこ歩こうがあたいの勝手だろ。てめーらのさしずはいらねーよ」
うーん……一人称が俺からあたいにはなったけれど、まだ言葉遣いが荒いなぁ。
「あの子、我々といると危険だぞ」
「しかし、お金がないんじゃあないのかな」
「しょうがない。ホテル代を面倒みてやるか。ポルナレフ、彼女のプライドを傷つけんようつれて来てくれ」
「ジョースターさん、ここは千紘に行かせた方がいいと思いますよ。1番懐かれていますし」
「ああ…それもそうじゃのう。千紘ちゃん、頼めるか?」
『わかりました』
私は、花壇の囲いに座っているアンちゃんへ近付いた。
『ねえアンちゃん、お父さんと会うまで私達と一緒にいない?もっとお話したいし』
「いいの?」
『もちろん』
「やった!あたしも千紘さんともっと話したいって思ってたんだよね」
『それはよかった』
私はジョースターさん達に、グッと親指を立てて成功を伝えた。
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (2022年4月20日 15時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - とても面白いです!更新が止まってるようですが、続き楽しみにしてます! (2019年4月13日 3時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナーガ | 作成日時:2017年10月22日 17時