また違う一面 ページ5
キルア「なぁ、Aはこの仕事…人を殺すの好きか？」
A「ん〜、どうだろう……」
キルア「俺は……嫌だ」
A「……」
びっくりしてる
だって、キルアが殺しは嫌だって言ったから
イル兄が言ってた
キルアは将来この家を継ぐって
だから立派な暗殺者になるように育てるって
でも今、キルアが嫌がってる……
A「私は、生まれた時からこう育てられてって、キルアも一緒か…
まぁ、それで、多分感覚が麻痺してて今じゃもう人を殺すことに戸惑いを感じなくなっちゃったの」
キルア「……(やっぱそうだよな…)」
A「でも、キルアが殺しが嫌だって言うなら、仕方ないよ」
キルア「え……」
A「ん？だって殺し嫌なんでしょ？仕方ないじゃん
私はただキルアが嫌がる事を無理やりやらせたくないってだけで……その…」
なんだか、恥ずかしくなってきちゃった…
普段こういう"姉"っていう役割をしないからいざやろうとすると小っ恥ずかしい……
キルア「……」
A「え、え？キルア？寝た……？」
キルア「…やっぱAはAだよな。ありがとな、A」
A「え？う、うん。どーいたしまして？」
キルア「俺、決めたよ」
A「ん？何を？」
キルア「俺、家出する」
A「そっか〜、家出か〜…………？家出？
え！む、無理だよ！だってイル兄とか、父さんとか、じいちゃんもいるじゃん！」
キルア「俺もう決めたからな、A姉が背中押してくれたんだぜ？
ちょうど明日親父とじいちゃん、イル兄3人が仕事でいなくなる
俺はその時、家出する」
え、え〜！ど、どうしよう(；´Д｀)
キルアが家出しちゃうの？！イル兄に言う？
いや、ダメ。そんなことしたら、キルアが何されるか分かんないもの…
……………………
A「わ、私も一緒に家出する！」
他人には全くもって興味を示さないが、それはAの一面であって
基本的に家族や執事、他人であってもAは優しいのだ
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作者名：りんご | 作成日時：2021年1月11日 23時
