高貴な僕ら

25 スンヨン ページ25

マイクの前に立つAは



ものすごく綺麗で



俺に微笑みかけたA



その笑みは希望が満ち溢れていて





一体、何を会長と話したのだろう






ある日＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




父親に呼び出された






「珍しいですね、呼び出すなんて」



「とりあえず座りなさい」





「あのグループから抜けることにした」




「なんでですか？！僕らの会社は…」




「独立できるほどの経済力は本当は持っていたんだ」




「じゃあ、なぜ今更…」





すると一息ついた父さんが





「お前は、あのAお嬢さんのことが好きか？」




「なんでですか…」




「好きか嫌いかを聞いている」





「好き…だと思います」






「そうか…じゃあお前があの子をサポートしてやれ」



「どうやって…」



「あの子はこれから学校をやめて、経済、会社のこと全てを勉強していくそうだ」




「ということは…」





「お前も、あの子と一緒に学びなさい」




その言葉には驚いた



グループを抜けるということは



支えてくれる親がいなくなったも同然



潰れてもおかしくなんかない






そんな状況にもかかわらず




「潰れることはない…グループはぬけるだけだ。もしものために」




「もしも…」




「あっちがピンチな時は、お前があの子を連れて来なさい」






父親の目的はなんですか



そう聞こうと思ったが




何となく察することが出来る






高貴な僕らが






争いを起こす

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