高貴な僕ら

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「君の兄だ」



いきなり兄と言われても困る



「頭混乱してるみたいだね(笑)」



そう私に話しかけてくるスンウさん






「次期社長になるスンウ…そして、その妹のA」





この会長は…何を企んでいるの…




「この大きなグループをまとめているのが罪を犯している人だったら、この会社はどうなる？」




「え…」




「人生の全てを捨てて…この会社を救ってくれる気は君にあるかな？」




「私は…」




この汚い世界を知り尽くして



変えていく勇気はあるのかと問われているのだろうか？




「知識も浅く…まだ17歳です」



「そんなこと…分かっているよ(笑)」



「ではなぜ…」







「君とスンウが、私の唯一の信用出来る家族だからだよ」





家族……





「A」



もう、お嬢様をつけて呼ばないスンウさんの目は



真っ直ぐで＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿







「分かりました」




「ありがとう」






さぁ…私たちは




戦いに出る







まだ未熟ながらも




必死にもがき





幸せを掴む

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