ドS上司。【紫】

3 ページ3

そして7時。


遥「あれ、今日残業？」

「はい、あと1時間あれば終わりそうですし。」

遥「そっか、じゃあ頑張ってね！私は愛しの奏太くんに会いに行くからー♡お先ー♡」

「はい、お疲れ様でしたー。」


奏太くんとは遥先輩の彼氏で、現在2年目らしい。

先輩曰く、「やっぱり奏太くんが1番！」らしい。

それ元彼でも言ってたような…



そんなことを考えているともう8時になるところだった。


「や、やばっ！」


急いで会議室に行くともう部長が待っていた。


「ぶ、部長…！」

村「遅い。」

「す、すみません！」

村「…まぁええわ、今回は見逃したる。でも次からはお仕置きやから。」


ちょっと怒ってる部長もかっこいいです…

…じゃなくて！！


「部長、何故会議室に？」


そう聞くと、部長は妖しく微笑んだ。


村「A、こっち来て。」

「？はい。」


部長が座っている椅子の近くに立つ。


村「な、告白んときに俺が言ったこと、覚えとる？」

「…部長が言うことを何でも聞く、ってやつですか？」

村「そ。…Aは言うこと聞いてくれる言うたよな？」

「はい。」

村「じゃ、キスして。そっちから。」

「へっ…？///」


きゅ、急に何を言って…！///


村「できへんかったら？」

「お仕置き…」

村「ようわかってるやん。」


キスを待つ部長はとてもかっこよくて。

今まで自分からキスしたことなんて無いから上手くできるか不安で。

二つの意味でドキドキが止まらない。


ちゅ

「っ///」

村「ふ、顔真っ赤。」

「だっ、て///」

村「ん、もっかい。」

「えっ…！？///」

村「…できひん？」


意地悪な笑みで見つめる部長。


かっ…こ、いい。


今まで付き合った人の中でここまでかっこいいと思った人初めてかも。


ちゅ


「！？///」


唇を付けると部長に頭を押えられて、長いキス。


パッと目を開けると、すぐ目の前に部長の顔があって、恥ずかしいからまたすぐ閉じた。


だんだん息が苦しくなってきて、口を開けると、部長の舌が侵入してきた。


「ん…ふぁ…クチュ…ふ…」


わざとぴちゃぴちゃと音を立てる部長。

その音が2人だけの部屋に響いて恥ずかしさが込み上げてくる。



そしてまた息が苦しくなって、部長の胸をトン、と叩くと、やっと唇が離れた。


「はぁ…はぁっ…///」

村「はぁ…下手くそ。」


ニヤリと笑う部長がかっこよくて、また息が苦しくなった。

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す